「雑感」
社会人になった2021年から毎日欠かさず日記をつけていた私だったが、今年2024年は日記に残さない日がぽつぽつ出てきた。週に一日二日は空欄になっている。投げやりな態度。書いたとしても、夢で印象に残ったもの(単語)だけしか書いてない日もある。私としては悲しい。これは書かなければ……!!というパッションが無いことが悲しい。この日のことは絶対に忘れないぞ、という情熱。今は別に忘れたって構わないと思っている自分がいる。
去年はそれはもう執念深くって、その日に起きたことや会った人が言った言葉などを絶対に忘れまい、とこと事細やかに記した。気持ち悪いくらいに。単語は例えば「堪え性」だったり「ドンパチ」だったりした。今でもその言葉を大切にしている。
今日は雪が降ったので日記には書く材料がある。でも、別に雪が降ったからってなんなんだろう。今月から部署にひとり異動してきた人がいた。その人とはまだおしゃべりもしてないし、同じ部署でもやってることは全然違うので接点がない。だけど今日オフィスで、「髙橋さん、外雪降ってますよ!」と声をかけてもらった。二つの点でうれしかった。まず私に話しかけてくれたこと。そして、私の名前を呼びかけてから話しかけてくれたこと。この会社を辞めるときには、「あの雪が降った日、私に話しかけてくれてうれしかったです」って言おう。
そういえば、この前入ったと思ったらすぐ辞めた後輩がいた。歳はひと回りくらい上。みんなをびっくりさせるような人でとても見応えがあった。困っている人もいたけど、私は何も起こらないよりは何か起こった方がいいし、助かるなと思っていた。その人には、さよならを言うときにあれやこれが面白かったと言えなくて後悔している。
会社はビルのワンフロアに机がざっと並んであるオフィスで、フリーアドレスだけど大体座るところはチームごとになっている。で、お菓子などのお土産は各チームの島に置いてある。他のチームのお菓子は基本貰わない。誰のかわからないし。その辞めた後輩は、ある日トイレにいった帰りに大量のお菓子を胸に抱えてデスクに戻ってきた。そして私たちのチーム一人ひとりに配った。「髙橋さん、これあっちにいっぱいあったらか取ってきました。はい、髙橋さん頑張ってるから2個!」なんか先輩のようだわね、しかもこれはこれは誰のお土産なのよ、皆困ってるのよあなたに、と思いつつもこんなことができて素晴らしいなと心の底から大好きになった。
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