第9回 めっしーさんへのインタビューシリーズ第2弾!

こんばんは、おはようございます、こんにちは。

今週は「富士山自然遊び スパイシージャム」代表の、めっしーさんこと飯塚敏明さんへのインタビュー記事になります。

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はやし(以下、は)「めっしーさんが普段やられているツアーはどんな内容なんですか?」
めっしーさん(以下、め)「まず青木ヶ原樹海にお客様をお連れすると色んな反応があるんですが、『怖い』と思う方もいれば、『ワクワクする』『素敵!』と喜んでくれる方もいるんですけど、森に入った時に、普通の森とは全く違う景観がそこには広がっているわけですね。その景観の違うだったりだとか、なんで『怖い』って思うかとか・・・」

「一般的には樹海というと心霊スポットというか・・・(笑)」
「そう、ネガティブなイメージがどうしてもあるし、(心霊スポット的な)予備知識がない人でも『ちょっと怖い』って思う方もいるんですが、じゃあなんでそういう風に感じるんだろうっていうところで普通の森との景観の違いだったり、見え方の違い、あるいは青木ヶ原樹海がどうやってできたかっていうのを色々説明しながら、洞窟まで歩いて行きます。」
「で、最終的には『楽しかった!』『感動した!』っていう気持ちになってもらえるように、このめっしーの軽快なトークでご案内するのがうちのツアーでございます。」

「(笑)」
「森の中のトレッキングって、割と日本全国どこでもあると思うんですけど、西湖周辺や青木ヶ原はどういうところが他の地域とは違ったところになりますか?めっしーさん目線でいいんですけど・・・」
「やっぱり(溶岩地帯)特有の景観ですよね。昨日の話でもあったように、西暦864年の噴火で溶岩流が流れて、その溶岩流の大地の上に気が根付いているっていうわけで、全然土がないんですね。1200年経ってもその時流れた溶岩というのが今も見れるわけです。溶岩の岩の上に木が生えると、根っこが露出してたりして、普通の森とは全く違った景観だったり、あそこでしか見られない風景があるので、そういったところに僕は心惹かれてしまうんですね。

「僕も自然が好きで、しょっちゅう森の中を歩いたり走ったりするんですけれども、やっぱり苔がすごいですよね。岩が多いのが関係してるんだと思うんですけど。」
「そう!あとはですね、苔ちゃんていうのがあの青木ヶ原樹海においてはとてもとても大切な生き物で、僕はいつも森のサイクルって呼んでるんですけど、森に生きてるものって、無駄なものがほとんどないんですよ。」

「ほー、面白いですね!」
「どの植物であれ動物であれ、みんなが繋がり合ってる。例えば、木が生えてますよね、冬になって葉っぱが落ちます。その落ちた葉っぱっていうのが我々人間や動物が歩いたりすることで粉々になっていく。そうするとそれを微生物が食べて、糞にする経過で土ができていく。その土がまた今度次に植物の栄養分になったりだとか、あるいは倒木であっても、それが朽ちていくサイクルが次の世代に繋がっていたり、他の動物たちの住処になったり、ぜーんぶ繋がってるんですね。」
「その中で苔ちゃんていうのはものすごく重要な役割をしていて、青木ヶ原樹海は溶岩流の上に木が生えてるんですけど、土がほとんどないっていうのが特徴です。大体平均で15〜20cmぐらいと言われてます。20cmというと、小学校の時に鉢植えで朝顔やひまわりを育てたと思うんですけど、あれぐらいの土(の深さ)です。深いところでもそれぐらいと言われてます。」

「深いところでも!」
「そんな程度の土の上に(木が)生えてるわけです。」

「(樹海に)入ると分かりますが、割と大きな木もありますけど、その割には(土が浅い)っていう感じですね。」
「そうなんですよ。そういう土がないところだと、雨が降っても水を保持するものがないので、植物にとっては非常に辛い環境ですよね。光合成をするには水と、空気と、太陽光が必要なんですけど、水さえあれば木は育つんですよ(笑)」

「(笑)」
「でもその中の水が取れない。青木ヶ原では。さぁどうするかとなった時に、森のサイクルの中では苔が土の代わりをしてくれてるんですね。降った雨を保持してくれて、それを木に還元してくれるという作用があるので、どの木を見ても、根元の周りはびっしり木が生えています。それが青木ヶ原特有の森のサイクルにおいて非常に重要な苔の役割ですね。」
「なんで苔が多いかっていうとまたちょっと話が長くなるんですけど(笑)、遠く駿河湾からやってきた海風が、富士山を駆け上ってくる時に暖かくなって、朝霧高原のあたりに滞留するんですね。そうするとあの辺りに霧が発生する。で今度は朝霧高原を起点として河口湖、この富士北麓地域に(霧が)くだってくる時に空気が冷やされて、湿った空気が青木ヶ原に流れ込む。その空気中の水分を盛んに苔たちは吸っているので、あんなに苔がびっしり生えてるんですね。なので青木ヶ原樹海は湿度もすごく高いんです。」
「あとは夏でもすごく冷涼な風があるのと、木が生い茂って日陰も多いことで空気が冷たくて、夏来るにはもう抜群!暑い日でも森に入れば25度ぐらいかな。」

「最高ですね。。」
「最高ですよ。」

「・・・脱線しまくりましたね(笑)」
「いやいや全然問題ないです!(笑)」


はい、というわけで今回もここまで。まだまだこのシリーズ続きます(笑)

それではまた!


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