第42回 トップアスリートにあれこれ聞いちゃいましたシリーズ①

おはこんにちばんは。

タイトルを見てお気づきになった方がどれくらいいるでしょうか。
第40回と41回のnoteが抜け落ちてますが、Voicyの内容が書き起こせるようなものではないことと、とはいえ回数はVoicyと連動させたいということで、2回飛ばしになってますがお気になさらず。気になってないと思うけど。

というわけで今回から4回にわたって、アウトドアショップオーナーであり現役トップアスリートでもある、加藤淳一さんへのインタビューシリーズになります。加藤さんは山梨県のトレイルランナーでは知らない人はいないぐらいの有名人ですが、話し方が穏やかなこともあって、いつも以上にゆるーいトークになっていて個人的には大好きなシリーズです(笑)
それでは本編どーぞ!

カルロスさん

※加藤さんはこの日朝から富士山に登っておられて、下山直後にインタビューに応じていただきました。
はやし(以下、は)「山から下山直後のお疲れの中すみません(笑)
では自己紹介からお願いします。」
加藤さん(以下、か)「はい、富士吉田市に来て9年目、加藤淳一です。夏はトレイルラン、冬はスキーモ※の専門店をやらせてもらってます。最近は山菜採ったり(笑)、コロナで暇になっちゃったんで遊びを色々増やしてます。」
※スキーモ…Ski Mountaineeringの略。スキー板を履いたまま、板の裏に滑らないシールを貼って山を登り、上でシールをとって滑り降りるスポーツ。

「さっきまで富士山にいたんですよね(笑)」
「そうですね、さっきまで滑ってて急いで帰ってきました(笑)」

「朝何時頃出られたんですか?」
「スバルラインを使ったんですけど、あそこ6時からしか開かないので6時に仲間と集合して、お昼にはもう火口も降りてお釜も滑って登り返して、13時半ぐらいにはもう下山してって流れでしたね。今日は一緒に行ったメンバーがすごい強いメンバーだったので、3時間半ぐらいで上まで行けましたね。」

「今はトレイルランニングとスキーモはどっちを主軸でやられてるとかあるんですか?」
「どっちも繋がってるので、季節が変わったらそっちみたいな。雪が降ったらスキー、溶けたらラン。長野の方なんかはみんなそうだと思うんですけど、生活のリズムがそういう感じで、どっちもクロストレーニング※になるので、トレランレースの直前までスキーやったりしてます。
※クロストレーニング…専門の競技以外にも、多種目のトレーニングをとり入れていくトレーニングのこと。負荷をかける筋肉を変えることで怪我の予防に繋がったり、総合的な身体能力アップが期待できる。

「歴で言うとどちらがどれくらいなんですか?」
「両親が陸上クラブの監督をやっていたので、小学校の頃からずっと走ってて、陸上一家でした。」

「じゃあ元々アスリート家系なんですね。」
「そう、走ることは全く違和感なくて。で、高校卒業して自衛隊に入ったんですけど、富士登山駅伝ていうのがあって、あれの選手だったんです。」

「激しいやつですよね(笑)」
「何も持たずに富士山に登ることが当たり前だったので、トレランをやり始めてから『あーこんな良い靴があるんだー』とか、ジェルとか水とか背負うなんて今までなかったので、これは楽しいってなって。
ただ一回走るのやめてたんですけど、ヤマケン(山梨在住のプロトレイルランナー)に会ってから目覚めて。同級生なんですよ。で彼に誘われて山に行くようになって、そこから急激にこっちの世界に入りました。
元々クロスカントリースキーで小川壮太さん(同じく山梨のプロトレイルランナー&山岳スキーヤー)と国体とかインターハイとか出てたんですね。
なのでスキーモもなんの違和感もなく入って。
なので小さい頃からやってたことが今に繋がってるっていう恵まれたパターンで、それをそのまま仕事にスライドして当てはまったって感じです。」

「ほんとに好きなことを仕事にできてるんですね。」
「そうですね。やったらやれるのでやってますみたいな(笑)
逆にできないことは一切手を出さないというか、バーチカル(数kmの短い距離で登りだけの競技)とか、せいぜい30〜40kmの競技しか手を出さないので、あくまで専門の範囲内で生きていければいいかなっていう(笑)」

「話は逸れるんですが、加藤さんてなんでカルロスさんて呼ばれてるんですか?(笑)」
「あだ名ですね。国籍も日本だし2世とかではないんですが(笑)
20年以上前に甲府のアウトドアショップELKで、社長の柳澤さんの奥さんが僕を見て、その時僕髭生えてて、『ラテン系で日本語が下手ね』みたいな話になり、その場のノリで『じゃあカルロスでいいわね』みたいになって、そこから勝手に浸透しちゃって。僕もトレラン始めた時はずっとELKに通ってたので、そこから今に至るという。
でも最近は山菜ツアーやってて、カルロスじゃなくて”旬一”っていうあだ名に変わりつつあります(笑)」

「山菜だから(笑)」
「そう(笑)多重人格みたいなんでどっちかにしたいんですけど。
お客さんも、僕とは別にカルロスっていう人がいると思ってたらしくて(笑)」

「なるほど(笑)”カルロス”の由来が知れてよかったです。」
「由来はすべてELKの奥さんです。別にお酒とか入ってない素面の時につけられました。まぁあだ名がある方が楽ですけどね。」

「確かに”加藤”ってよくいる苗字ですもんね。」
「なんか適当なことやってても許されるみたいな(笑)」

「そういう効果もあるんですね(笑)」


はいというわけでいかがだったでしょうか。
だいぶマニアックな話になってますが、今回のシリーズは終始こんな感じでいきます(笑)

それではまた!

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