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出生チャートは人生の答え合わせ 

インド占星術は、西洋占星術と違いマイナーな占星術だと思います。
中には、インドという国名でスピリチュアルだったり宗教的なイメージが浮かぶ方もいらっしゃると思うし、占いという分野を毛嫌いする人からしたら、より怪しさしかないのかもしれません。

ただただ、侮るなかれ。たかがインド占星術、されどインド占星術。


出生チャートはあなたの人生が描かれた地図(答え合わせ)である

インド占星術を先入観だけでNGにするには、あまりにも勿体ないというか、地図(チャート)を持たずに登山をする(人生を歩む)ようなもののようにも思います。
それくらい、人生を見事に現してしまうのです。

いくら頑張ってもうまくいかない恋愛、どうしても相成れない家族との関係、健康上の問題、努力しても報われない仕事・・
それらの答えがきっと、あなたの出生チャートに現れています。

人はうまくいかないことをどうにかしようともがき、なんとかしようと解決策を求めます。それをどうにかすれば幸せになれると思っています。
これは道に迷ったときに、地図を見ずに感情や感覚の赴く方向に進み、進んでは戻りを繰り返すことに似ています。

ネガティブな感情の時の選択は、たいていはネガティブな方向に進みます。
ネガティブさが出ているということ自体が既に答えなのですが、どうしても人は欲しい結果に執着があり、ネガティブを無意識にかき消して、プラスに考えようとします。これまでしてきたことが無駄になるようで道を切り替えることに抵抗を感じます。

何度策を講じてもうまくいかない時があります。そこでようやく別の道に進むしかなくなるなんてことも起こります。
でもそれこそが本来の道であるし、もしかするとその選択もまだ本来への道への布石かもしれません。そういう意味では、悩むこともその道へ続く要素ではあるわけです。

その繰り返しで、悩んでも人は在るべきところに落ち着きます。もしくは最初から悩まずも自然とそこに在るはずです。


ヴィムショタリダシャーで人生の転機を知る

ヴィムショタリダシャーという、インド占星術独特の運命サイクルを見る年表のようなものがあります。

ダシャーの切り替わる時は、その人の考え方や環境がガラリと変わることがよく起こります。

その変化はダシャーの切り替わる、2サイクル前から徐々に現れてきます。なぜかわからないけれど、今まで好きだったものに興味がなくなる、これまで仲良くしていた人との縁が途切れる、仕事が変わるetc.

わかりやすいのが土星期です。
例えば苦しい土星期が水星期に変わる少し手前から、苦しさから抜ける何かが自然と起きてくるように思います。何が起きるかは人によっては違いますが、水星期に入る頃には、ガラリとこれまでと違い軽やかに生きられるようになるでしょう。

なぜか行動する期になれなかった月期も、火星期になるとアクティブに動けるようになったりします。

そして面白いのはラーフ期です。
ラーフ期に得たものは、ラーフ期に失うとされています。欲望のままに生きるかのようなラーフ期ですが、手に入れたものの中から本当に必要なものを見極めていかざるを得ないのだと思います。
ラーフ期の終わりには自分に必要なものを携え、それを基に精神性を高める木星期に入ります。


インド占星術は、現実に向き合う人に開かれる地図

人生の転機や大まかな要素は出生チャートから読み取れるものですが、日々の生活を占星術に頼って生きる必要は全くありません。今日はどんな日だからどういう行動をしよう等、気にしていたら人生楽しむことができませんし、車は自分で運転して目的地に行くことに意義があり、買っただけ、見ているだけではどこに行くこともできません。
経験が重要で占星術がすべてではありません。

運転していて、目的地までの道に迷った時に地図を広げてみれば良いのです。自分にとって大きな出来事が起きた時、その時にチャートやヴィムショタリダシャーを見て、それがいつどのように収まっていくか、どの方向が自分に示されているのかを検証する、力強い地図はいつでもあなたの目的地を指し示してくれるでしょう。

そして、これは単なる占いではありません。あなたの人生が描かれた地図です。自分自身の本質や艱難辛苦も映し出してきます。そこには見たくないことも描かれていることでしょう。

車の運転は夢見心地ではできません。現実も同じです。理想だけで成り立つものではありません。
しっかりと目的地を示すには、どこに何があるか、どんな障害物があるかしっかりと心得ておく必要があります。そして車の質も必要です。曲がりくねった道は進まない車では、目的地には遠回りになります。

インド占星術というスピリチュアルでも占いでもない現実を示す地図は、現実を受け入れられる人の前に現れるものです。



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