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スキルに確信を持てなかったコミュマネが、コミュニティマネージャーの学校で自信を取り戻すことができた話
コミュマネの勉強をするために通った「BUFFコミュニティマネージャーの学校」について記録を残したいと思います。(わたしは、2023年10月〜2024年1月の17期を受講しました)
書こう、書こうと思って受講してから半年も経っちゃったんですが、今でも心に残る学びがたくさんあって。
特に、私のようななんとなくコミュマネをやってきてしまった人/そして、これからコミュマネという役割になりたい方に、ぜひ読んで欲しいなと思って書きます。
自己紹介
まず、私のことを少し。私は日本酒のコミュニティ「酒小町」でコミュニティデザインをしていました。酒小町は、「日本酒を、もっと身近に。」をコンセプトに、20〜30代限定のオンラインコミュニティです。(2024年8月をもって卒業しました。)
最初は、コロナ禍ということもあり、飲み友達が作りたいという安直な思いで入ったのですが、休業で暇だったこともあり、できそうなことを少しずつお手伝いしていたら、コミュマネに。
当時はコミュマネがどういう仕事なのかもよくわからず、「えっ、私でいいの?」って感じで、やってみたら意外と楽しくて。小売で店長をしていた事もあり、うまく回す仕組み作りが得意だったので、100人くらいの組織が回るような仕組みを0→1で作るのは、結構楽しかったです。
受講しようと思ったきっかけ
そんな私がBUFFの講座を受けようと思ったきっかけは2つあります。
1つ目は、正直、自分のコミュマネとしてのスキルに自信がなかったからです。
ありがたいことに、酒小町ってコミュニティとして、ちゃんとしてるよね!って言ってもらえることが多かったけど、他を知らない私はなんか「おぉ、そうなのか、わーい」くらいにしか思えなくて。
なんとなく今までの私の知識やスキルでやってきたけど、「これでいいのかな?」って思うことはたくさんありました。だから、ちゃんとアカデミックな面から学んで、自分のやってきたことの言語化と答え合わせをしたいって思ったんです。
また、知り合いから言われた「コミュマネって、結局イベンターになるよね。」って言葉に対して、「コミュマネって、もっと深いものがあるはずなのに...」って思ったけど、自分の言葉で「コミュマネとは?」をうまく答えられなくて、ずっともやもやしていました。
イベントを企画したり運営したりするのは確かに大事な仕事。でも、それだけじゃないはず。
メンバー同士のつながりを深めたり、コミュニティの方向性を考えたり。そういうのも大切な役割だと思ってたんですけど、まあ見える、わかりやすい仕事ではないからなあ〜と濁した言葉で説明してしまう自分が嫌でした。
2つめは、コミュニティの組織自体が転換期を迎えていると感じたためです。「酒小町」代表のりんちゃん(@uzuki_rin)と一緒に今までたくさん話し合ってコミュニティのデザインと運営をやってきましたが、2024年のテーマは「共創コミュニティ」だったので、より多くのメンバーに協力してもらう必要がありました。
また、私が2023年の出産を機にライフステージの変化で、今までのようになかなかコミュニティ活動に参加することが難しくなりました。私はコミュニティマネジメントからデザインの部分を担い、自分が離れてもいいように仕組みを作るためにはもう少し引き出しが必要だと思ったのです。
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そんな思いを抱えて、リスキリングをしようと思いBUFFの講座に飛び込みました。
BUFFのコミュマネ講座の概要
BUFFはノウハウややり方を教えるんじゃなくて、コミュニティマネジメントの本質を学べる場所です。
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認定取得プログラム
「コミュニティマネージャーの学校」はコミュニティマネージャー として実践を目指す人のための認定プログラムです。
3ヶ月合計6回の連続講座を通じて、コミュニティマネージャーとして現場で活躍するのに必要なスキルが学べる講座を提供しています。
全ての講義に参加し、課題クリアをして、最終プレゼンテーションに合格すると、BUFF仮認定コミュニティマネージャー に認められます。
その後、実務経験を1年を経て、認定コミュニティマネージャーを取得することが可能です。
※定員を超える応募があった場合には、選考を実施します。
※既に1年間の経験を積んでいる場合は、最終審査終了すぐに認定資格の取得が可能です。
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カリキュラムは、最終発表会を含む全6回で、隔週に講座が開催されます。基本的に全出席&毎回課題の提出があります。ありがたいことにアーカイブでも講座を視聴することができます。
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また、最初の講義では、BUFFから3つの問いがあり、私は講義を通して、この3つに自分なりの答えを出すことにしました。
受講してよかった3つのこと
1. 同志のような同期と繋がりが持てる
コミュニティづくりって、結構孤独。悩みがあってもメンバーにいえるわけでもないし、コミュニティの運用形態や内容が違えば、悩みが独自性のあるもので、相談しても当てはまらない場合もある。でも、同じ志を持つ仲間がいると、お互い刺激し合えるし、悩みも共有できる。講座が終わった後でも、定期的なイベントに参加したり、Slack上で繋がることができます。
また、BUFFの講座は3ヶ月6回の講座と考えると、決して安くはない料金。講座でも代表の翼さんが話されていましたが、その分、学びに対して貪欲な人たちがが集まっています。
2. 現役コミュマネの「リアル」を聞ける
コミュニティは、運用形態や運用目的、またビジョンやステークホルダーなど、それぞれ固有の特徴があり千差万別で、ほぼ同じことをしているコミュニティはありません。 そして、多種多様なコミュニティの話を聞ける機会ってあまりないですよね。
理論を学ぶだけはなく、よくある成功談のシェアだけでもなく、失敗談、これからやろうとしていることなど、実際の現場で奮闘してるコミュマネの生の声を聞くことができるのは、かなり貴重な機会なのではないでしょうか。
自分のコミュニティに反映させるには、他のコミュニティでうまくいったやり方をそのまま持ってきても上手くいかないことが多く、カスタマイズが必要なんですが、
他者の話を聞くことで、自分の引き出しを増やしつつ、じゃあ、自分のコミュニティだったらどうするか?を考えて、最適なアプローチを見つける力がつきます。
3. どんなコミュニティにも応用が効く
既に「こうすればいい」っていう決まりきったやり方ではなく、「なぜそうするのか、どう考えるべきか」を学べます。
インスタントな知識ではなく、「自分のコミュニティだったらどうするか?」ということを深く考えるため、仮に自分が違うコミュニティでコミュマネになった時も応用が聞く学びになります。
同時に、コミュマネのスキルは一長一短で身につくものではなく、コミュニティと共に一緒に成長していくものだということも気づくことができると思います。
最大の学び:すべての組織はコミュニティである
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講座を受けて私の中で1番の学びは、「〇〇コミュニティ」というのはラベリングされているだけで、結局のところ、「すべての組織はコミュニティ」で、どんな組織も最小単位は「ヒト」であり、「ヒト」がつくるものであることを学びました。
会社とかNPOとか、いろんな組織がある中で、そこに関わるヒトが何を思い、どう行動するか。
そこで仕組みを作り、いろんなモノやコトに価値を与えていくことが、コミュマネの仕事だなと思います。
結果として、例えば、ファンコミュニティならプロダクトの売上が上がり、サードプレイスであれば、心地よい場作りを通して、参加者やアクティブ層が増えるなどです。
酒小町でも、単に日本酒を楽しむだけじゃなくて、メンバー一人一人がどんな思いでコミュニティに参加してるのか、どんな価値を求めてるのかを考えるようになりました。
あるメンバーは日本酒の知識を深めたくて参加してる。別のメンバーは新しい友達を作りたくて参加してる。そういう多様なニーズに応えられる「ヒト」に視点をあてたコミュニティづくりが大切だと思います。
それと同時に、最初の講義で説明された、この言葉の意味がわかりました。
「コミュニティマネージャーは特別な肩書きではない」
組織には必ず、1人以上肩書きはコミュニティマネージャーでなくても、コミュマネのような動きをしている人がいます。あなたの組織の中でのコミュマネは誰でしょうか?
受講後の私が思う「コミュマネとは?」
コミュニティマネージャーは、人と人をつなぎ、いろんなモノやコトに価値を生み出す。そのために、文化や空気をつくる人。自分の中で、コミュマネの定義を暫定ではありますが、決めることができました。最後のプレゼンでは、「人や場を紡ぐ人」と表現しました。
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また、その定義を言語化できたことで、自分はコミュマネをちゃんとやってきた。そんな大切な役割を担ってるんだって、胸を張って言えるようになり自信がつきました。
「イベンター」って言われてもやもやしてた、と冒頭に書きましたが、気づけばどうでもよくなっていました。笑
コミュマネをやる醍醐味は、常に学び続けたり、いろんな変化にあわせて適応したり、ときには背伸びしたりと、新しいできごとや今までやったことないことにも挑戦できることでしょうか。
それは、コミュニティって、生き物とよく言われるからです。毎日変化するからこそ、コミュマネも常に学び続けなきゃいけないと思います。
そういった変化に適応する分、大切だと思うのは「自分自身も楽しいと感じられる」、「そこにいたいと思う」かなど、疲弊せず続けられることも同じくらい大事だとも思います。
私は、暑すぎず冷たすぎず、心地よい湯船に浸かっているように感じられるコミュニティが好きです。
さいごに
私のように、自分の環境に流される(いわゆる、川下りキャリア)ままコミュマネをやってきて、自信がないなと感じる人、また、さらにステップアップしたいなと思う人へ伝えたいのは、
日々、積み重ねてきて実行してきたことを、もっと磨いて、言語化できるようになると、より強く自信を持ったコミュマネになれると思います。再現性を持たせられる、また言葉にできることは武器になります。
BUFFの講座みたいな場で学ぶのも一つの方法だし、他のコミュマネと積極的に交流するのも良いと思います。他のコミュニティに実際に参加してみる、あるいはイベントに参加してみるなどもいいかもしれません。
要は、自分の経験を客観的に見つめ直す機会を持つこと、それが、コミュマネとしての成長につながると思います。コミュマネって日々の運営で忙しく、なかなか振り返る時間を作るのが難しいと思います。
私は、まだまだ未熟ではありますが、コミュニティで育ててもらい今があります。コミュニティマネジメントって、本当に奥が深いんです。でも、だからこそやりがいがある。
まだまだ、コミュマネという職種自体は認知は低いですが、ずっと組織の中にコミュマネのような動きをしてきた人もたくさんいると思います。
最後に、宣伝です!
コミュマネに興味がある人や、もっと深く学びたい人は、ぜひBUFFの講座を検討してみてください。私にとっては、自分のキャリアを見つめ直し、人生を変える経験になりました。
みなさんも、素敵なコミュニティづくりを🫶
がんばりましょう!