【感想】HAKU+KAMI feat.DEGIDECOR( #箔展 )を見てきました!
冬の冷たい空気が、じわりと肺を刺すようになってきた今日この頃。
研文社HAKKEN.Lab.で2024/11/17(日)まで開催中、村田金箔グループ×研文社の展覧会『HAKU+KAMI feat.DEGIDECOR』を見に行ってきました。
https://www.kenbunsya.jp/doc/news/20241015
村田金箔 南さまのSNSでこの展覧会を知り、予約特典のために勢いよくチケットを申し込み。
大阪で開催された『箔とファンシーペーパーのコラボ展4』のアーカイブ展としての側面があるとのことで、大阪に行けなかった身としては大変ありがたい!
行きは最寄りまでJRと東京メトロを乗り継ぎ。地上に出て、目的地を地図アプリでチェック。ほぼ道なり一本道です。
スマホを鞄にしまって周りを見ながら歩いていると、そこは地域の商店街を通る道。周りも古くから建物があるのだろう、と納得する細道ばかり。
休日の神楽坂近辺ってこんななんだなあ……と知らない一面を見れた気分でした。
突き当りを左折して数歩。閑静な住宅街でぱっと視界に飛び込んでくる、個展を彷彿とさせるような佇まい。
目的地は、ここだ!
そう、はっきりとわかります。
入ってすぐの受付で予約済みである旨を告げて、QRコードを読み取っていただく。
お楽しみの予約特典は、というと!
村田金箔グループ/平和紙業株式会社による見本帳【HAKU+KAMI】の中身が箔押しされた各種ブックカバー(文庫サイズ)
研文社のデジタル加飾印刷【DEGIDECOR(デジデコール)】を使用したコースター
のどちらかでした。
今回は主にDEGIDECORを見に来たので、コースターをいただきました!
平和紙業株式会社のキュリアス展でもこの技術を使用したDMが置かれていましたが、やっぱりニスのつやつや、ぷっくり感がかわいい~!
箔押しにニス盛りなのだから、かわいくないわけがない!
するりするりと触って、指先から伝わる感触に思わずにっこりします。
撮ろうと思ったときにほかの方もいたので全景をすっかり撮り忘れていましたが、入って手前側が『箔とファンシーペーパーのコラボ展4』こと箔展のアーカイブ。
段差の先、会場の奥側が『DEGIDECOR』の展示です。
箔展では1枚1枚が展示されているほか、見本帳【HAKU+KAMI】に使った金属版などもありました。
そして、箔押し後の抜け殻がぽん!とテーブルに置かれていたり、
まるで掛け軸であるかのごとく、箔の抜け殻がずらりと飾られていました。
壮観!
この掛け軸のように飾られていたものには、今回の展覧会用に作られたものの抜け殻がありました!
加工現場でしか見ないような状態で展示されているのは、見ていてすごく楽しいです!
その下にはウチハクのお試しスペース&お買い物スペースがありました。
既にウチハクを持っていて追加で買いたいとか、興味はあったけどどういうものなのか触ってから……という方にもぴったり。
お会計は受付横の物販でご一緒です。
ウチハクセレクトセットの箱などもずらり!
わざわざ今回展示されているので、このぷくつや感はDEGIDECORなのでは?
お伺いすればよかったです。
見本帳【HAKU+KAMI】は3だけ手元にあるのですが、手元にはないものがかなり展示されていました。アーカイブ展、本当にありがたい~!
じっくりと眺めて、手に取って「この紙に箔押ししたらこうなるんだなあ」と参考になります。
そして衝撃の一角がこちら。
「ヤレ」を3枚まで持って帰ってもいいよ!
いいの!? 本当に!?
と何度か己の目を疑い、間違いではなかったのでとてつもなく吟味して3枚持って帰ってきました。
長々延々と選んでいてすみません。
だって! 全部! 表情が! 違うから! 悩んじゃうんですよ!
綺麗な完成品が、最初からできるわけではない。加工の現場ではこんなこともある。
そのように訴えてくるかのような、実験や奮闘の記録。加工の工程でしか見ることができないもの。
どのように作られたのだろうかと物語を感じ、完成品と照らし合わせて、より一層楽しくなります。
そしてHAKU+KAMI feat.DEGIDECORです。
今日はfeat.の部分を見に来たのです。忘れていません。
【HAKU+KAMI】の番外編的に恒例のバインダーにセットした状態で販売してほしい! 普通に欲しい! 並べておきたい!
手前に村田金箔のカタログがあってつい立ち止まってしまいました。
欲しい。とある加工の現場に立ち会いで伺ったとき拝見してから、ずっと欲しいと思っています。
最奥に並んでいるトランプ柄のパネルは、今回の展覧会用に作られたもの。
SNSの動画などでも告知で取り上げられていました。
ニスと箔の範囲をそれぞれ使い分け、広範囲の加工がおこなわれている。
遠くから見たときにもホログラムが際立って見えて、これはすごいな……と目が丸くなりました。
家紋! とても日本らしい。すごくいい。
昨今ソーシャルゲームではキャラクターひとりひとりに紋やマークがあるので、そうしたコンテンツなどでもすごくいいのでは……!?と勝手にひとり心の中で盛り上がりました。
ほかにも展示物はあり、特に印象に残ったのは腕時計のパネルです。
一部の装飾はDEGIDECORによる加飾。文字盤の周囲できらめく「それ」がDEGIDECORによるものです。
時計部分は実際に動いていました。
現物ではないのに、こうやって「魅せる」表現ができるのはすごいなあと思わず感嘆。
正面からの写真や動画をなぜ撮っていなかったのか分かりませんが、これは実物を見るほうが分かりやすくて楽しいです。
物販ゾーンもあります。ウチハクのお会計もこちら。
箔展で販売されていたものや、見本帳【HAKU+KAMI3】もありました。
今回の展覧会DMポストカードセットに、DEGIDECORの見本を兼ねたポストカードセットなど。
その中で、DEGIDECORの見本ポストカードセットを買ってきました!
中身は一緒なのですが、パッケージの種類がたくさんありました。
物販ではポストカードを1枚からでも購入可能で、お気に入りを1枚だけお土産にして家の壁に飾るのもあり!
――と思いましたが、やはりここはセットを買いたくなるものです。
パッケージの好きな色や柄、どれを選ぶか迷うのも楽しいです。
しかしよく見ると、パッケージのニスの処理が2種あったのです。
同じではないのか? いや、違うのだ! 本当に!
片方は閲覧用、もう片方は保管用にするのも良い。
それならば、この度の己の強欲は許そう。
ということで自己を許しました。
そして、受付にあったクリスマスツリー!
帰るときに気が付いたので、写真をぱしゃしました。
箔の抜け殻、箔印刷されたもの。
どちらも使われていて、とてもかわいらしい飾りつけでした。
招待の方向けのDMっぽかったです。素敵だな~!
おわりに
見ている最中、具体的な商談に結び付きそうな話をされていたのを聞いていましたが、DEGIDECORは基本的にBtoB(企業間取引)とのこと。
予算や作り方によっては、個人でもいけなくはないという価格帯の様子。
それはそうだよな~と思う反面、個人でも紙小物系を作るときに使えたら楽しそうだな~という気持ちもふつふつする展覧会でした。
でも、もしかしたら個人の消費者は、印刷会社経由などでこの技術を使っていることがあるのかもしれない。
他にも近隣に用事があったりなかったりしたのですが、いろいろあってこの日は日差しを浴びてお散歩に留めて帰りました。
市ヶ谷の釣り堀、休日ってあんなに賑わってるんですね!
会期は2024/11/17(日)まで! 入場料無料!
週末に制作系の大型イベントがたくさん開催されますが、東京にいらっしゃる予定があればお散歩コースに加えてみるのもよいかもしれません。
おしまい。