障がい者の危険とサポートの仕方
本日はまたYahoo!ニュースからの引用でお送りします。
この手の事故は後を絶ちませんね。
また起きてしまったか……という感じです。
「ホームドアを設置して転落事故を防止しろ!」というところをメインの話題にしても車椅子の当事者感がないので、障がい者自身が気をつけるべき(私が極力気をつけている)こと、皆様にご協力していただきたいことを私からは書きたいと思います。
まず、障がい者自身が気をつけるべきと私が思っていることですが、ホームドアの件に関しては、視覚障がいの人ほどではないですが、車椅子の私もかなり気をつけてホーム近くを通っています。車椅子の私としてもホームドアの設置は早くに拡充してほしいものなのです。
できればホーム(電車が来るところ)から遠いところを通りたいものなのですが、人の流れを考えると、どうしても線路側にかなり近いところを通らざる得ないことがあります。
そのとき、私は必ずに転落しないようにと、人にぶつからないようにと、細心の注意を払って通行しています。
何を伝えたいのかというと、障がい者は、「障がいのない感覚をフル活用して移動する必要がある」と思うのです。
実際、私も駅を通るときは上述のとおりですし、会社に通勤するまでの徒歩区間も車や通学する子どもたちにとても気をつけながら道路を進んでいます。車が近づいて来る音に、予想しづらい子どもの動線。常に周りを見ながら通勤しています。
自転車も前もあまり見ない方が多いので注意しないといけません。たまに気を抜いてしまって「これは大丈夫だろう」と思って無理に通ろうとすると、自転車と衝突しかけることもあります。健常者の方でいう、歩く感覚に近い電動車椅子でも気が抜けません。
歩きスマホに関しては、正直怖くてできません。「避けてもらえる」なんて“障がい者様”気分でいたら、いつか大きな事故に遭うと私は思っています。
危険なのは、人だけではありません。道は常に平らでありません。微妙な勾配の坂に様々な段差。これらも危険です。車いすの場合、通れなかったり、最悪の場合は転倒や脱輪の事故に繋がる可能性があります。(というか、私は度々起こしています……)
移動するに伴い、障がい者は使える感覚をとにかく使っていかないと、危ないです。ですので、今回の視覚障がい者の方がもし、白杖を持たずに携帯電話で通話しながら駅を通行していたならば、“障がい者様”とまではいいませが、慣れによるおごり、自己責任もある程度あると思います。
そして、声かけが重要だと、Yahoo!ニュースでも書かれていますが、私は、「お手伝いしてもよろしいですか?」と尋ねていただけたら嬉しいと思います。手伝ってほしくないこだわりがある障がい者、手伝いというイレギュラーがあることによりかえって混乱してしまう障がい者の方、障がい者にもいろいろな特性、考えがあります。『困っていそうだからすぐに手伝う』のではなく、『手伝いが必要なのかまずは訊いてみる』ということをご理解のうえ、実践していただけると、当事者としては有難い限りでございます。
今回のような事故然り、車椅子が踏切で立ち往生してしまう事故然り、私たち障がい者は自身の障がいを理解したうえで十分に気をつける必要があると思います。
同時に皆様の心優しいお気遣いがあれば、悲しい事故の数は減らせます。
少し偉そうな長文となってしまった気がいたしますが、ご理解を賜れれば嬉しいです。
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