大分百名山「彦嶽」。
「彦嶽」。
大分百名山のひとつで、標高は639.3m。
今回は、その彦嶽の中腹までは車で。
毎年、1月には「健康づくり彦岳登山大会」が行われています。
ぜんざいが振舞われたり、彦岳の歴史を聞けたりと充実のイベントです。
本来の山の楽しみ方としては、
山麓から登って上がることではありますが、
今回は中腹まで一気に車でワープして、山道を進んでおります。
「車で来れる中腹」から山頂までのその距離は、およそ1キロ。
上り坂の1キロは、普段山登りをしない私には、結構、堪えます。
上がるのに、はあはあです。そして、いよいよ山頂!
絶景であります。
東京墨田区の「スカイツリー(634m)」よりも、
ちょっと高い位置からの眺めです。
この山頂には、「彦岳権現社」が鎮座しております。
祀られているのは・・・、「彦火火出見尊(ヒコホホデノミコト)」。
通称「山幸彦」です。
そうです、この山の名前「彦嶽」の由来です。
山幸彦は、神話「天孫降臨」で
神の国から高千穂に降り立った「ニニギ」の子どもです。
三兄弟の「長男が海幸彦」で、「三男が山幸彦」です。
浦島太郎伝説のモデルになった神話「海幸彦・山幸彦」の山幸彦です。
ちなみに、神話のなかで・・・
「海での漁が得意な海幸彦」と「山での狩りが得意な山幸彦」という
くだりがありますが、
この「彦嶽」の足元の地区を「狩りに生きる」と書いて、
「狩生(かりう)」地区といいます。納得です。
彦嶽山頂から眺める街並み。
一際目立つのは、大入島です。
大入島は、初代天皇「神武天皇」が
東征の際に立ち寄った島とされています。
彦嶽は、その大入島を眼下に見下ろしますが、
山幸彦は「神武天皇のおじいちゃん」なのです。
*
おじいちゃんの山幸彦は、
孫の神武天皇の旅の安全を見守っていたことでしょう。
ちなみに、彦岳の山頂部はきれいなドーム型をしていて、
「天然の灯台」として、漁師の航海の道しるべでもあったそうです。
絶景ですね。
伊勢の志摩の風景にも似ていませんか。
海あり山あり。
自然が豊かであるからこそのエピソードでした。
ぜいたくな田舎暮らしにバンザイ!!
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