奇祭「すみつけ祭り」。
奇祭だ!奇祭だ!すみつけだ!
2年に一度のお祭り「すみつけ祭り(2018)」。
大分県知事、佐伯市長も出席される盛会となりました。
ここは佐伯市宇目の木浦鉱山地区です。
住所の通り、こちらはかつて鉱山で栄えた場所です。
もちろん「ユネスコエコパーク」のエリアに含まれます。
雪がちらつく寒い日でしたが、遠方からも多数の人が参加されました。
すみつけ祭りは、1600年頃に
鉱山の守り神に安全祈願をすることから始まったとされています。
3人の荒神さまが降りてくると、いよいよ始まります!
祭りでは、大根に墨をつけ、誰彼かまわず、
「祝わせちょくれ~!」と言って、顔に塗り合います。
顔についた墨が多いほど、縁起が良いとのこと!
恍惚の表情でしょうか。
我ながら相変わらず感情不明です。笑
すみつけが終わると、メインイベントに突入します。
神社から飛び出し、地区をねり歩きます。
荒神さまが舞ながら、先頭して引き連れていきます。
地区をねり歩く際には、
「大幣(おおべい)」というご神体を担いでまわります。
もうお気づきの方もいるかと思いますが、
地元の方よりも、他所から来た人の方が多いお祭りです。
過疎化が進み、「すみつけ祭り」は存続の危機に瀕しております。
「鉱山」のこの地域の山神社で始まったこの祭りは、
氏子さんがいて、その家々を周ってこそ意味があり、
また、この木浦鉱山地区だからこその「墨つけ」で、神事であります。
少しかたちを変えていくことになるのかもしれませんが、
2年後にあたる2020年もまた祭りがあってほしいものです。
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太鼓は山々に響いておりました。