しあわせの「綱切神楽」。
見れば見るほど、面白くなっていくのが神楽。
神楽も種類はたくさんで奥が深い。今回の神楽は「綱切神楽」です。
綱切神楽では、綱が頭上に吊るされます。
この綱を大蛇に見立て戦う、激しい舞が繰り広げられます。
実に見応えのある神楽です。
ここでいう「大蛇」は、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)といわれております。
八岐大蛇は、古事記や日本書紀にも出てきますが、
神楽は文字でなく、
身体で神話を表現し、踊りという形で伝承しているのですね~。
ちなみに、八岐大蛇は「洪水の化身」とも言われているそうで、
これを退治することが、
海上航海の安全、大漁祈願、諸願成就の祈念につながるそうです。
海からの恩恵を受けてきた「佐伯市」にぴったりの神楽です。
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切られた綱は「縁起物」で、頭に巻いてもらって家に持ち帰ります。
こどもたちはさらに、恐ろしい神楽面を付けた演者さんに担がれて、
ぐるぐる回転して、健やかな成長を祈念されます。
もちろん、子どもたちは元気に泣き叫びます。笑
大人たちは頑張った子どもたちを見て、笑顔に。
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祭りに、子どもたちがいるといいですね。
そして、時には、赤い綱も。
還暦を迎えた方などに、服の上から「ふんどし」として、付けることも。
「ふんどし」を付けられると、無茶ぶりで踊りを要求されます。笑
それを見て、またみんなげらげら笑います。
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このような神社での祭りは、「春」と「秋」が中心。
ぜひ「神楽」を見に行かれてみてください。
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