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「五所明神社」の冬季例祭(2023)。

佐伯神楽

五所明神社。
806年に創立された由緒正しき、佐伯市の神社。

旧佐伯藩といわれる地域の「総鎮守の神」。
「一の宮」の位として、佐伯市、南海部郡といわれた地域に多くの氏子を持つ神社。

「一の宮」とは、何か。
調べてみると、平安時代から鎌倉時代初期にかけて、地域で整備された「社格」とのこと。

これは朝廷などが指定していったものではなく、諸国で由緒の深い神社や、信仰の篤い神社が勢力を有するに至り、おのずと神社に序列が生じていったものとのこと。

とにかく五所明神社は、近郷では一番に古いお宮です。祭神は加茂・春日・稲荷・住吉・梅之宮の五神社の分霊を勧清し、そこから五所大明神社と称するようになったといいます。

綱切神楽

五つのうち、最初は何神社だったのでしょう。最初から、五所明神社だったのでしょうか。

祭典は春、夏、冬にあります。
春は「さいき桜まつり(春祭り)」の原点で、練り物行列が今も見られます。

夏は7月15日。
冬は12月15日と決まっています。

さて、本題。「2023年の冬季例祭」の様子を写真でお送りしています。

湯立神楽

冬季例祭は、400年以上の歴史を持つ「佐伯神楽」がじっくりと繰り広げられます。

社殿の中での「綱切神楽」。その後には境内で「湯立神楽」です。見応え最高です。

「綱切神楽」は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する神話を表現したもので、綱(さらし)を八岐大蛇に見立てて切り進めていくものです。お囃子のリズムが最高です。

切られた綱(さらし)は配られ、縁起物として持ち帰ります。

そして、湯立神楽は禊ぎ。一年の穢れを払ってくれます。たぎる熱湯を空にする様は圧巻。笹の葉で熱湯をかぶり、観衆にもそのしぶきが浴びせられます。不思議と清らかな気持ちになります。

そして、忘れてはいけないのが、美味しい甘酒のふるまいです。日本らしさ。これぞ五所明神社の冬季例祭。清らかに年末年始を迎えましょう。

毎年、12月15日は佐伯の伝統行事にぜひ。

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