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トータルオフェンスを実現するためのオフェンスシステムについて考察する【3/8】
トータルオフェンスシステムを構築するための視点
2.スロットという概念
オフェンスシステムについて考える上で、スロットの概念を無視するということは、それを考えることを放棄したに等しい。それくらい重要な概念であると言いたい。
スロットの概念については下記の記事の中でかなり詳細に解説をしているので興味のある方は参照いただきたい。
ではまず、簡潔にスロットの概念について下図を見ながら解説しておこう。
![](https://assets.st-note.com/img/1677800548741-VSpVlgdR2U.png?width=1200)
スロットとは一般的には硬貨投入口のことを指すが、バレー用語としてのスロットはそれとは違う。バレー用語としてのスロットは、一般的にアタッカーがボールヒットする空間位置を表すために使われる。ネットに平行な水平座標軸を設定し1m毎にコートを9分割して(コート横幅は9m)数字や記号を用いてコート上の空間位置を表すものである。上図の"S"はセッターのイニシャルポジション、つまりチームが理想とする1本目のボール返球位置を示している。
上図に示したスロットはアーリー・セリンジャー氏によって定義されたもので日本で最も流通しているスロットの定義方法である。しかし、スロットの定義方法は国や地域、そしてチームによって多種多様である。チームが理想するとするオフェンスシステムを構築する上で最も最適だと思われるスロット定義を模索していくことも大切だと思う。
ちなみに、私なりにスロットに対する考えをまとめた記事があるので参考として下記の示しておきたい。最適なオフェンスシステムを構築していく上で読者の役に立てるのではあればこれ以上の喜びはない。
バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。