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「型」偏重コーチングの弊害

「型」を重んじるコーチ

体の正面で必ずレシーブするんだ。レシーブでは絶対に腕を振ってはいけない。3ステップで跳ぶんだ。セット時は必ず正対した方向に体を向けるんだ。

バレーボールをやってきた人は、おそらくこんな言葉をたくさん聞いてきたのではないだろうか。

「〜しなければならない」「〜すべき」論によって、自身の思い描く理想の「型」を教え込んでいるコーチは多いのかもしれない。しかし、今一度「型」を教え込むことの弊害について考えてみてほしいと思う。

「型」に教え込まれたプレーヤー

なぜ「型」を教えて込んでしまうことがいけないのか?

確かに短期間である程度体裁の整ったプレーヤーっぽく見せるに「型」は便利なツールなのかもしれない。

しかし、考えてみてもほしい。一切の試行錯誤を許されずにひたすら目の前にある「型」の習得に終始するプロセスに意味はあるのだろうかと。

もはや、そこには訓練に耐えるといった意味しかなく、現代社会においてはそのようなことの価値は低いだろう。プレーヤーの将来を考えるのであれば時間がかかってもトライアル&エラー、高速でPDCAを回す経験をすることのほうがよほど価値が高い。というよりもスポーツをする価値はそこにあるとも言っても過言ではないはずだ。

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