アウト・オブ・プレー時間の有効活用能力を身につけよ
バレーボールは準備のスポーツである。
バレーボールの特性について語る時に、このように表現することもできるのではないかと思っています。本記事ではこの意味を考えていく過程で、バレーボールの特性とその面白さを感じてもらえればと思います。
イン・プレーとアウト・オブ・プレー
バレーボールにはイン・プレーとアウト・オブ・プレーという考え方があります(もちろん他のスポーツにおいてもあります)。バレーボールの特性について考えていくために、まずこの考え方を知ってもらう必要があります。早速、イン・プレーとアウト・オブ・プレーのそれぞれを定義しておきましょう。
イン・プレー
インプレーとはおおざっぱに言うと、主審のプレー開始のホイッスルが鳴ってから次にホイッスルが鳴るまでの時間を指します。さらに厳密に説明するならば、サーバーがボールをヒットしてから、そのラリーが終了する(ボールデッド)までの時間を指します。つまり、プレーヤーがボールの動きに最大限集中している時間のことを指しています。そして、直接的にはこのイン・プレー中のラリーの行方が勝敗に影響を与えています。
アウト・オブ・プレー
アウト・オブ・プレーとはざっくり言うとイン・プレー以外の時間のこと。具体的には、サーブ間やポジションローテーションの時間がこれにあたり、ラリーが終わってから次のラリーが始まるまでの時間のことを指しています。この時間中に得点が入ることはないので、見た目上は試合の勝ち負けに影響を与えていないように見えるかもしれません。
このように、バレーボールのゲーム(試合)は、イン・プレーとアウト・オブ・プレーによって構成された物語であるとも言えます。それでは、それぞれの時間的な割合というのはどのようになっているのでしょうか。統計データを用いて、詳しく見ていきたいと思います。
バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。