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【エピソードあり】「地方の魅力を発信しよう〜」とは言うけど何が魅力なのかわからない・・・地方の魅力を言語化してみた!

奥です。
「地方の魅力をもっと知ってほしい」「地方にはまだまだ可能性がある!」なんて言葉をよく聞くけれど、そもそもいったい“地方の魅力”って何なんでしょうか。

東京や大阪などの大都市で暮らす人からすれば、「自然が豊か」「食べ物が美味しい」「人があったかい」って言われても、なんだかふわっとしすぎていてピンとこないことも多いはずです。

そもそも、日本の地方って一口に言っても、本州・四国・九州・北海道・沖縄など地域ごとに特色が全然違いますし、同じ県内でも山間部や海沿いなど、環境によって全然雰囲気が変わってきます。

そこで今回は、よく言われがちな「地方の魅力」をあらためて言語化してみようと思います!

具体的な実例を交えつつ、「どうしてそれが魅力なのか?」をじっくり掘り下げてみました。
人材に困っている地方企業の方や行政の方、これから地方移住を考えている方や、地方で何か新しいことを始めたいと思っている方が「なるほど、こういうところが魅力なんだ」と思えるような内容にしたつもりなので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


1. 何と言っても自然が身近にある安心感

①四季折々の楽しみ方がいっぱい

都会でももちろん四季は感じられますが、ビルの谷間から空を見上げるのと、田んぼや山に囲まれた場所で季節の移ろいを眺めるのとでは、やっぱりスケールが違います。

春には桜や菜の花、夏には青々と茂る稲や入道雲、秋には黄金色の田んぼや紅葉、冬には真っ白な雪景色と、目に映る風景がダイナミックに変化していくのを「日常の風景」として楽しめるのは、地方暮らしならではの贅沢だと思うんです。

【実例】

北陸地方にUターン移住したAさんは、「都会にいたころは、季節を気にするのは通勤時の服装くらいだった」というほど季節感を意識していなかったそうです。

でも北陸に戻ってきてからは、季節が変わるたびに山や海の色がガラッと変わるのを眺めて「春がきたなあ」「夏はやっぱり緑が濃いなあ」と、しみじみ感じられる喜びを噛みしめているとか。

休日には家族で近くの公園に行き、桜の時期にはお花見、秋には落ち葉拾い、冬は雪かき(ちょっと大変だけど…)など、いろんなアクティビティができて毎日が新鮮だそうです。

② “ちょっとそこまで”でリフレッシュできる

都会でリフレッシュするにはカフェに行ったり、大きな公園を探したり、時には遠出をしたりと、結構気合いが必要。
でも地方だと、「ちょっと車で10分走れば川辺に着く」「山がすぐ近くだからハイキングできる」なんてことが当たり前だったりします。

自然が身近にあるだけで、休日の過ごし方も気分転換の方法もグッと広がって、自分なりのペースでのんびりできるんですよね。

【実例】

東北の山間部に移住したBさんは、在宅ワークの合間に「疲れたな」と思ったら近所の湖に行き、10分ほど散歩してから戻ってくるのが日課。

都会で働いていたころは「ランチを買いに行く」くらいしか外に出る理由がなかったけれど、今は湖を眺めるだけで頭がスッキリするとのこと。

「湖が10分圏内って、考えてみればすごい贅沢ですよね」と、満足そうに話していました。


2. 地域コミュニティのあたたかさと安心感

①「顔見知り」がいるだけで心強い

都市部に住んでいると、良くも悪くも他人との距離が遠くて、隣の家の人の顔も知らないなんてことが当たり前。

でも地方に行くと、買い物で立ち寄るお店の店主や近所のおばあちゃんと自然に仲良くなって、「あら、今日も来たのね。いつもありがとう」なんて声をかけてもらえることが増えます。

ほんの小さなことだけど、知り合いが増えるとやっぱり安心感が増すんですよね。

【実例】

関西の港町にUターンしたCさんは、朝の散歩が日課。「最初は誰とも話すことなく淡々と歩いていたけれど、半年もすると漁師さんや近所のおばあちゃんから『最近どうや、元気にしとるか?』なんて声をかけられるようになった」と言います。

そこから生まれる会話のやり取りが小さな楽しみになり、地域に溶け込んでいる実感がわいてくるそうです。

②「お互いさま」の精神が生きている

地方に行くと「困ったときはお互いさま」という言葉をよく耳にします。
たとえば、引っ越しのときに荷物運びを手伝ってくれたり、天候不良で野菜が取れないときは近所からお裾分けが来たりと、人との距離が近いぶんだけ助け合いが自然に行われている場面に出くわします。

もちろん、地域ごとに特徴はありますが、そうした助け合いの文化が根付いているところが多いのは確かです。

【実例】

九州の離島に移住したDさんは、引っ越して早々、島の住民が総出で荷解きを手伝ってくれたそうです。「最初は人が大勢で家に来るからびっくりしたけど(笑)、皆さんが『これが普通だよ』って言うもんだから、こっちもすぐ馴染めました」と笑います。

そのお礼にとDさんが差し入れを用意すると、「じゃあ今度はうちの漁で獲れた魚をお裾分けするね」と、本当に“お互いさま”精神が循環しているとのこと。


3. 新鮮な食べ物がとにかく美味しい

①農家さんや漁師さんと直に繋がる楽しみ

地方では、近所の畑で取れた野菜を直売所で購入したり、漁港まで足を伸ばせば朝獲れの魚が手に入ったりと、食材を“生産者の顔が見える”形でゲットできることが多いです。

それだけでなく、「この野菜はどうやって作られているの?」なんて話を直接聞けるのが楽しいんですよね。

【実例】

四国の山間部に住むEさんは、週末に開かれる朝市が大のお気に入り。
「このピーマンは肥料を○○使ってて…」なんて農家さんから教えてもらうと、スーパーで見かけるピーマンとは何だか違う愛着がわいてきて、つい料理にも熱が入るのだとか。

料理してると、「ああ、私ちゃんと食べ物と向き合ってるな」って実感できるみたいです。

②食べ物以外にも“地元ブランド”がいっぱい

地方には、野菜や魚介だけじゃなく、伝統工芸や地元の特産品など独自の“ブランド”がたくさんあります。

実際に暮らし始めると、「こんなに近所にすごい工房があったんだ!」とか「全国的には知られていないけど、地元ではお馴染みの○○ってお菓子がめちゃうまい」なんてことがわかってきます。

【実例】

山陰地方に住むFさんは、近所にある和紙の工房で絵を描くワークショップに参加したのがきっかけで、その和紙の美しさに惚れ込んだそうです。

たまたまSNSに投稿したら、「これどこで買えるの?」と問い合わせが殺到。地元の工房さんと一緒にネット販売を始めたところ、全国から注文が相次ぎ、いまや立派な副業にまで成長。

こういう意外なビジネスチャンスも、“地方ならでは”なんですよね。


4. 仕事と暮らしの柔軟性が高い

①地方でこそ見つかるビジネスチャンス

「地方に行ったら仕事がないんじゃないの?」と不安に思う人も多いかもしれませんが、実は地方には地方なりの仕事の在り方があります。

人口が少ない分、需要が少ないと感じるかもしれませんが、逆に言えば競合相手も少なく、面白いアイデアがあればぐんぐん伸びる可能性だってあるんです。

【実例】

山陰地方で伝統工芸品を扱うお店を始めたGさんは、都会にはない“地元の良さ”を世界に発信したいとネット通販にも力を入れました。

すると、口コミで徐々に人気が広がり、最初は一人でやっていたお店も今では地元の若者数名を雇うまでに成長。

地元の良さを外に広めていくビジネスは「これからもっと伸びる」と大きな期待を寄せています。

②働きながらのびのび暮らせるワークスタイル

テレワークが普及してきたこともあり、地方からリモートで都会の仕事をする人も増えました。

「わざわざオフィスに行かなくても、ネット環境さえ整っていれば仕事ができる」時代になってきたんですね。

そうなると、都会に住む必要性は必ずしも高くないわけで、地方で暮らしながら都会の仕事をするという選択肢もアリです。
実際に私もそんな働き方をしています。

【実例】

東北に住むHさんは、平日は都内のIT企業でリモート勤務をし、週末は自宅の田んぼを耕すという二拠点生活を楽しんでいます。

都会に行こうと思えば新幹線で数時間、田舎で過ごすときは自然にどっぷり…というメリハリのある暮らし方が「もう最高!」と大絶賛。

「どっちが良いとかじゃなく、どっちも選べる時代だからこそ、自分が好きな場所で暮らせるのは嬉しい」と言っています。


5. 地元の伝統行事や文化との触れ合い

①お祭りやイベントで地域に溶け込む

地方には、一年を通してさまざまな祭りやイベントがあります。

盆踊りや収穫祭、伝統芸能の発表会など、観光客向けというよりは「地元の人が地元の人のために開催している」ものも多くて、そこに参加すると一気に地域の人々との距離が縮まります。

【実例】

信州の小さな村に移住したIさんは、地元の夏祭りで初めて盆踊りを踊ったとき、「周りの人たちがとにかく優しくて、踊りがわからない私に『こうやって手を動かすんだよ』って教えてくれた」と感激したそうです。

今ではすっかり踊りをマスターして、Iさん自身が新しく越してきた人たちに教える立場になっているのだとか。

こういう循環が地域コミュニティの魅力ですよね。

②古くて新しい「イノベーションの場」

地方の伝統行事や文化を、新しい視点で発信していくことで、思わぬビジネスチャンスが生まれたりもします。

最近は移住してきた若者が伝統芸能や工芸を現代風にアレンジしてSNSで拡散し、海外からの注目が集まるケースも増えてきました。

【実例】

四国のある町では、若いデザイナーが昔ながらの和装小物にポップなデザインを取り入れて、インターネットで販売したところ、海外からも注文が殺到。

地元の職人さんは最初戸惑っていたものの、「こういうアレンジも面白いね」と一緒に試行錯誤を始めた結果、伝統文化を守りながら新しい市場を開拓することに成功しました。


6. なぜ地方の魅力を“言語化”するのが大事なの?

地方には、「やっぱりなんかいい感じ」というふわっとした魅力がたくさんあります。

でも、それを言葉にしないと、都会で暮らしている人にはなかなか伝わらないし、地方に興味を持ってくれそうな人を取り込むきっかけも作れません。

だからこそ、「自然が身近にある」「地域コミュニティがあったかい」「新鮮な食材や文化がある」など、具体的に言語化して説明してあげると「なるほど、そういうことか!」とイメージしてもらいやすくなります。


7. まとめ:地方に眠る魅力を発見し、共有しよう!

ここまで「地方の魅力」をいろいろな角度から見てきましたが、まだまだ語り尽くせないほどの魅力が地方にはたくさんあります。

自然の恵み、人とのつながり、食文化や伝統行事、ビジネスチャンス…どれを取っても、“都会にはない価値”が詰まっているんですよね。

  • 自然がそばにあるから毎日がちょっと楽しい

  • コミュニティがあったかくて、お互いさまの助け合いが根付いている

  • 食べ物が新鮮で、本当に美味しい

  • 都会で見つからないビジネスチャンスがゴロゴロ転がっている

  • 伝統文化が色濃く残っていて、新しいアイデアを掛け合わせる余地が大きい

もしあなたが「地方に興味あるけど何がいいの?」と訊かれたら、今回の記事で触れたような具体的な例を挙げてみてください。

「自然がいっぱい」「人が優しい」だけじゃちょっともったいない。
言葉にして伝えれば、「そんな世界もあるんだ!」と興味を持つ人も増えるはずです。

逆に言えば、地方に住んでいる人も「私は当たり前だと思っていたけど、これって都会の人には新鮮なのかも」というものを見つけて、SNSやブログで発信するといいですよ。

ほんの少しの違いから生まれる発見が、新しいつながりやビジネスを生むきっかけになるかもしれません。

地方の魅力は、“言語化”してこそ真価を発揮する。
ふわっとしたイメージをしっかり言葉にすることで、都会に住む人にもわかりやすく伝わり、より多くの人が地方に興味を持ち、実際に足を運んだり、移住を検討したりする流れが生まれます。

これを機に、あなたもぜひ「地方の魅力」を探してみてください。
日常に潜むちょっとした楽しみや意外な発見を、自分の言葉で表現するのは想像以上に楽しいです。

そうやって、地方と都会のいいとこ取りをしていく人が増えれば、日本全体がもっと元気になるんじゃないかと信じています。


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