悪口から始める文章上達法
荻生徂徠という江戸時代を生きた文化人が、名言を残しています。「寒い冬の日に少人数で集まり、暖を取りながら他人の悪口で盛り上がるほど楽しい時間の過ごし方はない」と。悪口は時に人を饒舌にさせ、時間の経過を忘れるほど夢中にさせます。
表現に活かさない手はありません。
他者への嫌悪感や怒りの感情をひとつひとつコトバに変えてみることから始めてみましょう。言語化の鍛錬になるだけでなく、セラピー効果もあるのです。が、たとえ言語化に成功したところで、そのまま日常やネットで流通させることは出来ません。許されるのは、「お子様」だけです。年齢は関係ありません。
言語化されたホンネを確認したうえで、流通できる書き言葉に置き換えることをレトリックと言い、話し言葉に転換することを社交と表現します。日常生活に根ざした文章表現や会話の鍛錬方法です。こういう作業が出来る人を「オトナ」と言います。
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