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恋愛も結婚も足かせだと思ってた。そんな私が「パートナーシップ」をテーマに起業することにした理由。

はじめまして。
WithIris Incという出来立てホヤホヤの会社を立ち上げ代表をしている森本彩加(もりもと さいか)です。

とりあえず肩書だけは「代表取締役」。
起業家のひよこ🐤として日々1歳児の子育てと並行して慣れない事業開発を試行錯誤中の毎日です。

noteの初投稿ということで、今日は自己紹介がてら『なぜ私が「キャリアもライフビジョンも共に叶えられるパートナーシップの普及」をテーマに事業をしようとしているのか?』をお話しようと思います。


「優秀な自分」が、コンプレックスだった


私の出身は福井県福井市。
最近新幹線が開通して湧き上がってる北陸の平和な田舎街です。(秋吉、8番らーめん最高!)

そんな場所でのびのび育った小学生の頃の私の悩みは、『勉強なんかできなくていいから、人気者になりたい。可愛くなりたい。』

自分の周りの人気者。特に母親やその周りの人の影響は強く、そんな人たちは皆とにかく見た目が華やかで、ちょっと不良っぽくて、話も面白くて、「型にハマらなかったエピソード」なんかも豊富。

勉強もできたし本を読むのも大好きで、やりたいことと大人に褒められることが大体一致している。面白いことは全然言えない。どちらかというと優等生っぽい私は「人気者」の要件から外れているとおもった。

「私は面白くない。可愛くない。人に好かれない。」

今となっては馬鹿らしい考えだけど、当時の自分にとっては真剣な願いで切実に苦しんでいた悩みだった。

「パワフルな女は幸せになれない」


さらにそんな自分に影響を及ぼしたのは、こんな母からの言葉。

うちの母はきっと生まれる場所や時代、環境が違えばひとかどの人になっていたんじゃないかと思うくらいやたら強烈な人なのだけど、
一方で内在化してしまっている古風な考えにも苦しんでいる人だった。

彼女の父親(私の祖父)は自営業者で商売人。一時期は長者番付にもよく名前を出していたらしいほど、よく働き財産を築き気前もよい「昭和の男」だった。祖母はその祖父を賢く支え事業を盛り立てた。

そんな祖父に「女だてらに」と育てられた母は、
「夫を上手に支える女が素晴らしいのである」
という良妻賢母的な考えとそれに収まりきらない自分の特性、
夫とのすれ違いなどで苦しんだ結果、
自分を責めて、娘にしょっちゅう嘆いた。

「パワフルな女はダメね。男をダメにする。」
「女は控え目な方が幸せになれるに決まってる。」

(まるで世界の真理並みの力強さで!)

恋愛も結婚も、足枷だ。


加えて、初めてちゃんと恋をした彼氏との別れ方がサイアクだった。

高校3年生の頃、大学1年生の彼氏と付き合っていたのだけど、全然受験を応援してくれなかったのである。

私は高3の夏に先生におだてられてまんまと東大受験を決めるというのんきな受験生だったのだが、その決意を彼氏に電話で話した時に返ってきた一言が忘れられない。

『俺、東大嫌いだから』

確か、自分が東大行くか迷っていたがやめたから、という説明を受けた気がする。(今思い出すと意味不明すぎてフリーズする。)

結局、全然受験を応援してもらえなかった。
大学に進学するまで付き合ってはいたので、
その期間のことをあまり細かく覚えてないけど、
私は受験勉強に夢中な一方で、めちゃくちゃ気を使っていたような気がする。

結局別れることになったときに、母の呪いの言葉と混じり
「私がこんなんだからダメなんだ」
「自分の野心的な性質は好きな人にとっては嫌なものなんだ」
という諦観を自分に植え付けることになった強烈な事件だった。

それからの恋愛は、『自分よりパワフルな人』で『自分が女(=後ろにつく立場!)でいられる人』を無意識な条件に探していたし、もっといえば『自分らしく楽しい人生を送りたいなら、恋愛はない方が楽』とも考えていた。

「キャリアもライフビジョンも共に叶えられるパートナーシップ」を普通にしたい


とまあ、ここまで語ってしまってだいぶ長くなってしまったので経緯を省いて結論を言えば、今私はずいぶん上記の考えから変わり、現在は結婚3年目だ。

そして、夫は、私のチャレンジの足かせどころか、一番の応援者だ。彼がいるから初めて出来ることがあり、彼がいるから日々取れる選択肢が増えているし、キャリア面でもライフ面でも人生の可能性がぐっと広がった。

XはじめSNSでは、いろんな夫婦関係の悲喜こもごもが日々叫ばれている。
『子育てで夫が役立たない』『俺は俺なりにやってるのに妻からの当たりがきつい』『レスつらい』『サレ』『シタ』『産後クライシス』などなど。

そんなSNSを見ていると、結婚生活に救いはないのかと、暗澹たる気持ちになることもある。
自身の結婚生活だってほんの小さなことですれ違いが起きたりそのたびに粘り強くすり合わせして、順風満帆なだけじゃない。

でも私は知っていて、そしてもっと広げたい。
『良好なパートナーシップがあれば、ライフビジョンもキャリアビジョンももっと可能性が広がるんだ』ということ。

憧れの人の夫婦関係から、多くの女性の生の話から、学んだ確信を、もっと日本の当たり前にしたい。

きっとそんな世界なら、小さな頃の私も、パワフルすぎて苦しんだ母も、きっととれる選択肢が増えたと思うから。

最後に


目下、私の悩みは「このビジョンをいかにプロダクトに落とし込めるのか?」ということ。

どうもパートナーシップというテーマは、お金が落ちやすい領域ではないらしい。色んなプランを作っては人にぶつけて、作ってはぶつけて、『ニーズがない』と玉砕している。でも絶対「好きな人と幸せになりたい」「自分らしく楽しい人生にしたい」という考える人間がいるだけ、ポテンシャルはあると思ってる。

自分一人で考えることに限界を感じる。
自分はBtoB営業(あるものを売りに行くこと)は得意だけど、企画を形にしようとするときのアイディア力が全然足りないと感じている。

なので、このビジョンに共感してくれる人、ぜひ一緒に頭をひねるよ!という人とまずは出会いたくて、noteを始めました。

「話してやってもいい」「共感した!」という方は良かったらフォローや、こちらのリンクから顔合わせなども気軽にお声がけいただけると嬉しいです。

2024.06.04 WithIris Inc. 代表 森本彩加