自分の気持ちに名前をつけよう《Love Smart Cards体験レポ》
先日、夫婦軸コンサルタントのみおさんにファシリをして頂いて、「Love Smart Cards」というものを夫婦で体験してきました。
2時間くらいかけて、ゆったりカードで遊ぶ間に、夫婦それぞれが抱えていた各々の悩みへの感情がスッキリしたり、はたまた「私たち夫婦がなぜ一緒にいるのか」に気づきを得たりする場面があり。
日々「生活」の視点では埋もれてしまっている「自分」に目を向ける新鮮な体験だったので、ありのままその時の体験をレポします✌
Love Smart Cardsって?
Love Smart Cardsとはそもそもなにか。HPによると
上記のような説明文だけれども、NVC?非暴力コミュニケーション?こころを育てる?それってなんぞや?だった私なりにまとめると以下のようなもの。
✅NVCとは教育現場や夫婦間コミュニケーションに活用できる考えとして注目されている「相手を尊重する」コミュニケーション手法
✅Love Smart CardsはカードゲームでありNVCの実践をサポートするツールとして作られた
✅夫婦間、親子間、友人間、ビジネス関係、教育現場etc…様々な場面での活用が可能で、EQ(感情的知性)の育成と相互理解の促進につながる
私たち夫婦がこのワークをすることにした理由
今回、私たちは何か解決しなければいけない明らかな問題があったわけではない。
でもこのカードについてみおさんに教えてもらったのは「男性って気持ちを言語化するの苦手じゃないですか?」という話題の延長だった。
私たち夫婦は夫の穏やかな性格のおかげもあって、話し合いはすれどあまり喧嘩はしない。でも穏やかで柔和な夫だからこそ、私としては懸念してることがあって、それは彼のストレス処理のことだった。
仕事にしろ、育児にしろ、夫婦関係にしろ、彼は「しっかりやろう」という意識の強い人にみえる。私は基本可愛げのない性格なので、ストレス耐性は強めと自負してるが、彼はその点繊細で、時折溜め込んでしまってるところがあるように見えていた。
同じ屋根の下、生活する夫婦として、双方の心身の健康は常にファーストプライオリティ。だからこそ、お互いのメンタルケアにつながるツールときけば、なんでも試すことにしている。
ワークの流れ
ワークはまず、カードを種類別に広げることから始まる。
今回私たちが使ったのは、「感情」のカードと「ニーズ」のカード。
みおさんの説明によると、「思考」の前に「感情」があり、「感情」は「ニーズ」から生まれ、「ニーズ」が満たされた時はポジティブな感情に、満たされない時はネガティブな感情になる、ということだった。
つまり、「感情」を深ぼることで自分が本当に求める「ニーズ」を明らかにする手掛かりになる、ということだ。「ニーズ」が明らかになると、それを満たすための行動が明確になるので、現実的な判断で迷いが少なくなる。
ワークの冒頭みおさんには、「この時間は、時間の制約は忘れましょう」と言われた。
OK。この日は、月一回の夫婦デートとして夫婦ともに仕事をオフにしていた日。夕方まででもやってやるぜ!という気持ちで始める。
そこから、なんでもいい。あるトピックに対する自分の気持ちを、床に広げられた「感情」カードからしっくりくるものを好きなだけ選んだ。
最初のテーマは「このゲームを始める今の気持ち」だった。
カードを選び始めると、その時点で少し不思議な感覚に襲われる。
目の前に広がるたくさんの「感情」を表す言葉を一つ一つ自分の内面と照らしあわせると、すぐに「これは違う」「これは近い」というのが感覚的に分かる。そうやって選んでいるうちに、自分の心の中がカードという目に見える形で可視化されていく。
ポジティブな感情だけじゃなく、たとえば「このゲームの先に何が生まれるんだ?」という不安に近い気持ちもあるので、それも遠慮なく選ぶ。
日々の生活で、人に「今どんな気持ち?」と言われたら、少し考えて、その場面に合わせた言葉を選ぶだろう。例えば「とっても楽しみ!」のように当たり障りない言葉で凌ぐこともあれば、相手の行動変容を意図して「〜が懸念です」ということもあり、その言葉を出すプロセスには社会的な思考が働いている。
でもこれはゲームなので、ただただありのまま自分の感情を可視化するだけだ。
選んだカードを仲間分けしたり、気持ちの大きさに合わせて配置してみたり、そうしていると「人間って色んな気持ちを同時多階層的に持ってるんだな」と体感してみたりする。だからどうということもなく、ただそう感じる、というのも、悪くない気持ち。
次に、その感情のもとになっているニーズについて、選択していく。
その感情になったのは、どのニーズが満たされたから?もしくは、満たされなかったから?
感情カードと照らし合わせながら、ニーズカードも選んでいく。ここにも良し悪しはなく、ただただ自分の内面にしっくりくる言葉を選び取るだけの作業だ。
感情カードを選ぶ時も、ニーズカードを選ぶ時も、夫婦で「これは違う?」「これもありそうじゃない?」なと会話をしていく。
夫婦共に、お互いの最近の仕事のトピックを選んでいた。トピック自体は普段の雑談で触れていたことなので既知のことだったのだけど、カードで可視化されると「え、こっちの気持ちだったの?!」という発見があったりした。
そのうちに、少し予想外な展開が起きた。
ニーズカードをお互い選びながら、話題は自然と「人生で大事にしていることが何か」に展開していった。
「彩加ちゃんは、「楽しさ」って感じだよね」「確かに、一枚だけ選ぶとしたらそれだ」「まさくんは?」「これかなぁ」
夫が選択したのは「冒険」のカードだった。
彼がそれを選んだ時に私が感じたのは、少しの驚きと、たくさんの納得感。
確かに私が彼のとても好きだなあと思うのは、「将来こういうことできたらいいよね」と話す時に、それが結構突拍子もないことでも「それいいね!」と楽しそうに賛同してくれるところなのだ。
そんな流れで、私たちは、子供を作り、都内を離れて海沿いの街に引っ越してきたのだった。そして、これから住む場所や目指したい生活も2人でどうとでも決めていこうというところが一致してる。
2人は「未知への冒険」への好奇心で繋がっていて、お互いがその為のバディだったんだと、改めて気付いた。
こうした気づきにつながる会話も、生活に埋もれているとなかなか出来ないもの。生活と視点が変わる会話で、夫婦の根本を見直した、結果的にそんな時間になったのでした。
総括→とってもいいぞ!!!
カードを体験してみての感想としては、
このカード、「自己理解→自己受容」にも、「他者との相互理解」にも、とてもいい気がする!
ということ。
進め方でも書いた通り、このカードをやる時間はただただ自分の内にある感情と向き合う時間だ。
終わり時間は、気にしない。
カードの選び方に、正解も不正解の判断はない。
何か結論を導こうとはしない。
考えてみると、ビジネスマンの毎日にそんな機会はない。でも「これはゲーム」という前提があるからこそか、これやってる時間はスッと受け入れられるから不思議だ。
カードをやる前は、「EQって何?」状態だったのだけど、私なりの解釈としては「自分の感情やニーズを認識し受け止める力」なのかなと思う。原因不明の病に診断がつくとホッとするのと同じで、自分の感情やその根本的なニーズも言葉で形をあげることで「あるんだ」と受け止めることができる。
またこのカードを夫婦でやることで夫婦の根っこにあるものに目を見やることができたり、共通点にも違いにも気づくことができる。
今回は夫婦間でやったけれど、個人的にはこのゲームを1人でやっても、仕事の同僚とやっても、とてもいい機会になるだろうなと感じた。
みおさんは息子さんともこのカードで遊ぶらしく、私たちも息子とやりたいね!となり、子供用のカードを購入。まだ言葉もおぼつかない息子とできるようになるまではもう少しかかるかもしれないけども、このカードが息子の自己理解や家族のコミュニケーションの手助けになるといいなあと思ってる。
みおさんが私たちの体験を描いてくださったのは、こちらの記事で読めます😊(恥ずかしい!)また10月&組数限定で、こちらのLove Smart Cardsのモニターを募集しているそうなので、そちらもチェックください!