私の密かな計画
テレビは自発的に観ない派です。
こんにちは。
彩夏です。
私はテレビをほとんど観ない。
それとは真逆で、めがねさんはテレビをずっとつけている。
その日はナイトスクープを観ていた。
ながらに観ていた私は、よくわかってないのだけれど、昔のことを両親にハグをして謝罪したい?みたいな依頼だったように思う。
めがねさんは私に「トッチー(私の父)にハグできる?」と聞いてきた。
「臨終寸前ならできるかもね」冗談でそう答えたけれど、実際、父にできるだろうか。
そんな思い出、一つもない。
幼い頃、母によく抱きついていたことは覚えているけれど、父に抱っこしてもらっている記憶がない。アルバムの中には父の膝に座っている私の姿はあるけれど、私が1歳や2歳の頃。
関係が希薄だったわけではないのだけれど。
そう考えると、娘は、私ともめがねさんとも普通にハグしていた。
思春期にも全然違和感なく。
娘は高校3年生の夏休みに3週間、カナダに短期留学している。
カナダからの帰国は成田に到着だった。
いち早く娘に会いたかった私は、めがねさんに内緒で成田行きの航空券を購入し、飛び立った。
あの時、成田で娘に会えたときのハグは一生忘れないと思う。
その後、娘が搭乗した飛行機の大幅な遅延のせいで、関西行きの飛行機に間に合わず、新幹線で新大阪まで帰ると、めがねさんは改札の真正面で待っていてくれた。
めがねさんが両手を広げて、娘の名前を呼ぶと、娘はスーツケースをほったらかしにして、めがねさんに飛び込んでいった。
その姿を見てると、ほっとして涙が出た。
やっぱりハグっていいよね。
6月末。
夏休みの娘はアメリカから一時帰国をする。
今回もめがねさんより先に、娘に1年ぶりの熱烈なハグをしてやろうと計画している。
ヒヒヒ
画像は《猫野サラ》さんからお借りしました。
それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら
66日ライラン/20th