30歳の時に疎遠の父が死んだと警察から電話があった。〜相続放棄までのTIPS〜
はじめまして。えびまるです。
初投稿が急に暗い記事で、クリックを躊躇された方も多いと思います。
そんな中で、この記事を読んでくださりありがとうございます。
2024年12月2日午後、仕事中の私に葛飾警察署の刑事課から電話が入りました。
「葛飾警察署」と聞いて嫌な予感がしました。
というのも、22年前に両親が離婚し、疎遠になっていた父が住んでいたのが葛飾区だったから。
電話に出ると刑事課の佐藤さん(仮称)から「〇〇さん(私の旧姓)ですか?」と尋ねられました。
「そうですが、どうされましたか?」
「〇〇さんのお父様が今朝、自宅の浴室で死亡しているのが見つかりました。身元確認が必要なため、娘さんである〇〇さんにお電話をしました。」
という内容でした。
父はアルコール依存症で、母と私、父で暮らしていた頃も昼夜問わず四六時中酔っ払っているような人でした。
母に内緒で仕事を辞めて、カードローンで借金をし、仕事を続けているふりをして、借りたお金を家族に給与と言って渡しているような父でした。
離婚後も父は定職につかず、私の養育費も一切払うことなく、好き勝手生きてきた人だったのです。
「ご迷惑をおかして申し訳ございませんが、私は身元引受人にはなれません」
警察に伝えた時の私の気持ちは複雑でした。
身元引受人がいない父は孤独死扱いで自治体で火葬、その骨は無縁仏として処分されるのです。
幼い頃の父との少ない思い出を思い返すと、本当にこれが正しいのか、
それよりも実の娘でありながら父を無縁仏にしてしまうこと、それを国の税金でお世話になること、様々な葛藤がありました。
また、私は父と母の一人娘として生まれ、離婚後は母に引き取られ生活していましたが、母も4年前に他界していたので、相談できる相手もおらず、ここからどうしたらいいのか、途方に暮れていました。
そこで出てきたもう一つの大きな問題、それが父の相続権が私に渡ったということです。
父の経済状況は一切把握していなかったけれど、半年前に私が住んでいる家に「父の生活保護の受給への援助の案内」が来ていたこと、また父がお金にルーズなことは重々承知していたので、おそらくマイナス資産が多いことは容易に想像ができました。
また、父には同居していた兄(私の伯父)がおり、どこかに入院中とのこと。ただ、この伯父の所在を誰も知らず、調べる術もなし。
そこで、私は相続放棄をする決断をしました。
相続放棄ができる期間は、被相続人の死亡を知ってから3ヶ月以内と、猶予がありません。急いで行動をしないと、という焦りのもと私は下記のスケジュールを立てました。
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