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【ボーダーレス】

人と関わるうちに
線と枠をハッキリと引く時がある。



この人は、ここまで。
この人は、この深さまでは行けない。
この人は、この話は出来ない。
この人は、こういう時だけ。
この人は、これ以上は無理。

それは、私が
流されやすく受け取りやすかった
グラン、グランの他人軸だらけで
プカリ、プカリと浮いていた
自分が誰なのか、何をしてるのか、どうしたいのか
分からない漠然とした恐怖と
境界線なく入ってくる他者の感情に振り回された
混沌とした時期を経て
習得した、、、




自分の安全を守るため、
自分の領域を守るため、
自分の世界を守るため、



当たり前で当然の境界線だと思っていた。




そして、自分は
すでに確定していたと思って疑わなかった
この線と枠。



だから、
自分が選んでない人が
この線から
奥に侵入しようとして来たときに

「お前は誰だ。」
「お前じゃない。」
「お前は無理だ。」
「お前は入ってくるな。」
「お前は消えろ。」

と、大いに拒絶する。


それは、過去のいくつかの線上(戦場)にある。




拗れ、執着、嫉妬、陰湿、攻撃、暴力、圧迫が、
芋づる式にズルズルと引っ張られ、
このボーダーを超えそうになると
心と身体が全神経で
ビービーと警報を鳴らしてくる。



自分でぐちゃぐちゃに描き殴った
枠と線のお陰で
余白はなくなり、
元々が何色だったのかも
思い出せず、
圧迫感で息苦しく逃げ場がない。








でも

だからこそ

もう

これ

いる?






この線は、

過去であって

今じゃない。




安全は本当になくなるの?





外側の全ては、

内側の鏡でしかない。


先に動くのは、

いつだって内側から。



私の安心は、もう

揺るぎないものがこの中に在る。



逸し続けた目を

見つめ続けて瞳の奥を観た。




もう、やめよう。

この線で不自由にするのは。

この枠で範囲を決めるのは。



もっと、今

目の前にある奇跡に

瞳を凝らして。






この奇跡が

どこ から発生して

どこ から流れてきて

どこ から湧き上がってきて

なぜ 私の目の前に来て

なぜ 選んで

なぜ 拾い上げたのか。


これから

どう選び直すのか。






もっと

深い呼吸で

自由な

「今」を…………















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