【きょうは あめふり】
私にとって「あめ」は、
ふだん、空気中に
散らかりすぎた意識を
下に落ち着かせるとき。
はれのひ と違って、
遠くに意識を拡げながら、
開放的に無限の可能性を探さない。
あめのひ のは、
自然と映像が足元に移動し、
左右交互に顔を出す足が映る。
意識は、内へ内へと向いて
自分の感覚を探る じかん。
*
あめ の しずくは、
人間の意識と似てる。
しずく は、
一粒だけだと
見えるんだけど、
触れるんだけど、
すぐに乾いてどっかいっちゃう。
でも、
同じところに落ち続ければ、
自然と水溜まりになって、
目の前で形を成す。
それでいて
自然と下へ流れていって
溜まってる。
関係ないと思ってた意識も
気がつくと低い所に集まって、
いつの間にか
そこは水溜まりになって、
じゃぶじゃぶ、ばしゃばしゃ💦
*
あめのひ は、
水中の世界だ ということにしてる。
だから、
身体が重くてもしょうがない。
足取りが重くてもしょうがない。
たっだら、移動手段を切り替えよう。
いつもみたいに歩かない。泳ぐんだ。
浮力を使ってもっと自由に。
頭上で魚も一緒に泳いでる。
こっちから見ると、
縦横にしか移動できない
地上の生活は、けっこう大変。
ここは、
水中だけど息もできる。
まるで母体の中みたい。
あめのひ は
胎児に戻れる じかん。
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