梅月夜

軒さく 紅 な速やすぎそ
琴の音だにも とじぬらむ
仕舞いの 柏手
のこり香
扇やる
たちて 松の影なり
きえて 砂の川なり
かえす盃に わすれたるは
たが おぼろつきの 歌 なるや

 
【鎌倉の天気】
 ためらいひ 春雨に 便りとおし
 およばぬは 千鳥なくのみに あらず


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