雪仏

あとの みが ふの ひ
越える先に 西土なし
さす月 窓を つかみえず
三途の 流るるころ おちて、
気づけば 八寒の底
だれかれの 声 とおく
真神と おぼしき
なれど
祓う 呪詛なし
ただ
この肉を 饌じて
冬の祠に 祀るのみ

 
【鎌倉の天気】
 しぐれ おとす 冬ごもり
 西にいそぐ 背がとおし


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