打ち水

逃げた人の
陽炎も おなじこと
坪庭
杓 うつて 忘るるか
二たび 立ちのぼる
午後は
消えた 朝顔の つると
どことなう
乱れた 水のあと

 
【鎌倉の天気】
 ささなみの 真珠の入江は とよとみて
 泳ぐうるめの 玉と連なり


▲ 雪男の記事一覧

いいなと思ったら応援しよう!