亡者送り

焔口さめざめの夜にのぼる月の、円に空し
あとさきを照らす、飢渇狂う鬼の松明に送らるるは
あの世まで、路に迷うて墜ちることなかれ 
いまいちど生飯とりて、宍はらの静まらんこと

薄日をはおる村雲の波がさらった閑さや

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