南美稔

極楽の色と香るや、くれなゐ
いまが忘れ形見とぞ若葉ふく
稔りの砂金が烏羽玉の、かはひらこ誘ふころ、
虹もあくがれ上る、雲居の梯かな

みつうらや御埼を荒ふ汐見そら薄紅けぶるはまだ夢のとりどり


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