おにのこ

襤褸を まとひ
さめゆく人の 陰に
ゆら
春の夜
あうぎ見た 楼閣の火は 幻ひて
かれ葉 おとす 
森の嘆息は 長からん
しばし
歳の数へを 留めおきて
わすれ
眠られ

 
【鎌倉の天気】
 藍にそむ かしらを撫でぬ 左風


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