木陰

逃げ込んだ
炎夏の 汗と
白沙 まみれて
のびる 棕櫚の手が
黒い 背中に すべる
かみなの神輿
秋なる 鰯の風を つれてこい
銀と のびて
地を ねめ 下すは
沖に立つ 一つ目入道

 
【鎌倉の天気】
 風もなし 楼閣かげろひ
 逃げゆく雲は 姫駒かける 夏の陣


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