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とある台風の時の日記より。


停電である。停電だる。

 台風が来て停電している。
台風13号、2024年の9月14日の夜に上陸した台風13号、久しぶりにオラついた台風であった。勢力は980hpで大きさはさほどでもなく、コースはいい感じに上陸コースではあったが風向き的にはうちの集落にあたりにくい風向きであった。そしてコンパクトな台風であったのでギリギリまで台風どこにいるの?とツイートが捗るようなそんな天気であり、油断を招いた。

台風予測進路図



 夜の8時頃からだろうか、通常のなんでもない日の天気から、まるでテレビのチャンネルを変えたかのような台風に切り替わって、おいおいあいつ死ぬわと刃牙のモブみたいな声が出てしまうようなそんな台風。北風から吹くはずの風、なんかもうどっちから吹いてるかわかんないし洗濯機のような感じだった。

 早いところ寝てしまおう、足の早い台風なので起きる頃には終わっているだろうと横になったはいいが夜中12時頃暑くて目が覚めた。これは扇風機出さないといかんと出してきたはいいが停電してる。うわマジか。対策してねえ。
携帯のライトを頼りに乾電池など用意している間に今度は布団の上にねこがしっこしやがった。ねこイラつくと狙って粗相する子がいるのだが多分台風で落ち着かなくてやったのであろうとは思うのだが洗濯機も使えないタイミングはまた絶妙な嫌がらせ感が出る。

 結局朝まではハンモックで過ごしたがほとんど寝られず。朝早く風がおさまってきたタイミングで畑とやぎを見にでたがやっぱりヤギの小屋飛んでた。
ずぶぬれのヤギが恨めしそうな目でこちらを見ながら不満の鳴き声を出している。ごめんよヤギ。すぐにヤギをビニールハウスに避難させて雨の中ヤギ小屋を1時間くらいで修復させた。そしてヤギを戻そうとするととても嫌がる。ヤギは賢い生き物なので「お前あの小屋大丈夫だって言ってたじゃねえか、話が違うじゃねえか!」と言ってるような抗議の叫びをあげる。「大丈夫です、仮設住宅つくりましたからとりあえず避難しましょう!」とその場しのぎの政治家みたいなセリフでヤギを戻して帰ってきた。疲れた。

雨降りのヤギ



 停電から13時間後。
お前んとこ電気ついたか?と聞く近所のおっちゃん。おかしなことを聞くな?うちがついてないのに他のとこがついてるわけないじゃろ?集落ごと直して回っているのだから集落ごとで復旧してくでしょう?と思っていたが結論から言うと、集落のほとんどは停電直ってて、停電してるのがうちを含め5件だけ。なぜか。ギレンザビの演説のような力強い「なぜか?!」が思わず口に出る。ぼうやだからさ、と心の中のイマジナリー・シャアがグラスを傾ける。

 そこからさらに一晩、結局停電が復旧したのは32時間後とかそのくらい。さすがに1日超えると停電もだるい。マジだるい。冷蔵庫は割と耐えた。保冷剤が多めに備蓄してあるのd停電がわかった時点で振り分けておいて、それがいい感じに持ってきれた。
来年は発電機買おうと決意も新たに休んだ気もしない休日だった。。

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