田舎のお仕事の話、あくまで自分の体感の話ですが
田舎は仕事がない、仕事がないから若者が田舎から出て行ってしまう、などという話をよく聞くが、少なくとも自分の住んでいる地域ではその空気は感じることができない。仕事がない、というう状況は働きたい人が多くいて、それに対して求人が少ない状況を意味すると思うのだが、自分が最初に移住してきた10年前にはわりとそういう空気もありはしたが、最近は状況が逆転して、仕事はあっても人口減少のためにそもそも働き手の絶対数が少ないという状態になっていて、どこもかしこも求人は出しているが応募が誰もこないという状況が長く続いている。
つまり仕事は腐るほどあるが働く人間がいない。
お給料は、たとえば自分がバイトしている魚の養殖業だと、船舶一級、潜水士などの国家資格や免許を持っていても県の最低賃金。資格を持ってなくてもお給料は同じ。つまり資格手当とかはない。
島にきた頃にしていた特養の介護のお仕事は基本最低賃金プラス夜勤をすると夜勤手当が出るくらいのイメージでいいと思う。
そしてちゃんと働いていると毎年10円くらいづつ時給が上がったりする。随分と控えめにである。奥ゆかしいにも程がある。古き良き自己主張しない感じ。主張しろ。時給上げろ。
総括すると、人間がいないために空前絶後の人手不足でやること多くてめっちゃ大変だけどお給料は決して多くなく、ただひたすらにスーパーブラック企業が乱立しているって感じ。
島外の資本が入った観光業とかはまた少し話は変わってくると思うのだが自分はそういうとこに縁はないので実情は知らない。そしてやっぱり人手不足は根本的に改善されない。
いないから人間。
たまに若い子みると生命力で酔うもの。