【北極冒険】Day20:2019.04.26
20日目、ホームベイ2日目。この日はちょっとナビに苦労しました。
歩き出して20日目。残すはあと10日程度となった。
今日は朝から非常にナビゲーションが難しかった。目標となる島が軽いホワイトアウトで見えず、コンパスの方角を頼りに進まなければならなかったからだ。途中コンパス頼りでうまくいかず、風紋の向きで進路を調整しながら歩き、なんとかなった。
右足首が痛み、途中からスキーなしで歩いた。かなり楽だった。サスツルギを超えるのも歩いた方が早い。ただ、スキー歩きメンバーとブーツ歩きメンバーでスピードにかなり差が出てしまった。全員ブーツで歩けばいいのにと思ったが、怪我の状況や個人の技量でどうしても差が出てしまう。ナビゲーション組、特にりょうくん、すわっち、おぐらくん、あつしとは何度も上のナビゲーションをどうするのか議論した。スピード、コース探し、フォロー、クマ確認、ウェア調整、方角の確認、地形の確認、全員の体力の調整・・・。先頭組は足場も悪く、かなり怖い。大変だけど、頑張ろう。あと少し。
MEMO
・よっちとナビ確認。
この日は、ナビゲーションし始めて初めてくらいやりづらかった日ですね。
ほっとんど白でしょ?なんとか目標物は把握できるものの、怖いのが足場。光の乱反射で影が無くなっているので、目の前が窪んでるのか、盛り上がっているのかがわからず、つまずいたり転んだりしながら進んでました。
あと、この日はナビゲーションの難易度が少し上がったので、最後尾で歩いている荻田さんも何度も確認してくださいました。地図と地形ばかりみようとする僕らに、”風紋で方角を確認する”ことを教えてくださり、そっから結構やりやすくなりました。その都度その都度、必要なことを、僕らが課題を認識したタイミングで次のステップへの助言をいただけるのは、非常にありがたかったですし、真似しようと思ってます。最初から教えたってできない、けど課題認識して困ってるところに知識もらえるとすんごい吸収しようとする。自分の尊敬する上司も同じようなタイプでした。育てるのがうまい上司はこう言うことなんだなと今更ながら学びました。
ただ、このホームベイあたりから、休憩の時、僕が進行方向を向いて地図を確認していると、後ろから荻田さんが来るのを仲間が確認して、
”荻田さん接近中”と、僕に教えてくれるように笑
今だからこそ笑い話ですが、当時は
「嘘、まじで!?うわほんまや、え〜〜何間違えたんやろ。どれ、進行方向?ペース?なんか後ろで問題あった?うわぁどうしよなんや、何聞かれるんや・・・こえぇぇ。」
って言ってました。笑
普段仕事していると、どうしても合わない上司は1人くらい出てきます。その人たちは僕をマイクロマネジメントしてめちゃめちゃしてきたり、怒りも理不尽なことが多いんですよね。だからものすごい嫌悪感と恐怖を感じるんです。
ただ、荻田さんの場合は”嫌悪感のない恐怖”って言ったらいいんですかね。おそらく理不尽さがないのか、指摘されても納得いくんですよね。だからボ○ボ○にされても全然嫌だと思わなかったし嫌悪感は抱かなかった。このマネジメントは本当すごいなと思いました。僕とりょうくんだけだったしね、怒られまくったの。笑 体育会系サラリーマン同士、耐性があったんだろうね笑
こんなこと書いたら怒られそうで怖いです笑
さて、進路はレベルアップしたので良かったのですが、問題は速度。確か、この日の先頭集団はめちゃめちゃ揉めてます。ブーツ部隊とスキー部隊のスピードに差が出てどっちに合わせるか、隊列を組み直すかとか。ブーツの人に先頭歩かれると、後ろの方は道が荒れちゃって歩きにくくなったりするんですよね。ただ先頭は先頭で正直余裕なかったんでブーツで歩きたい。こんな感じの話でりょうくんとバッチバチに論争してたと思います。りょうくんは後ろの怪我した部隊や女の子たちの意見を代弁してくれていて俺はどうやってスピード上げるかを考えてた、ホームベイ抜けなきゃそれこそ危ない。どっちの意見もおそらく間違ってない。ただ、真っ向勝負って感じ。それでもみんなで議論を続けて最終案を出す。
先頭3人がブーツで歩いて、歩きやすいコースを探す。4人目が3つのコースで一番歩きやすいコースを選択する。荒れていない歩きやすい道を後続のみんなが歩く。
この案もこのあと何度も変更したり改善したりするんですけど、こうやっていろいろ考えながら、試しながらやれたのも大きなことでした。
この日の最後、キャンプしてる時にりょうくんと吸ったタバコは最高においしかったです。
次のXデーまで、2日。
⬇️ 4月26日撮影の写真 ⬇️
キャンプ後に絵を描くいーたん。俺にはない才能にただただ尊敬。
この旅はどう映ってたんだろうか。
この日も歩きにくそう〜〜〜〜。
思い出しただけで腰が痛くなるぅ〜〜。
おわり
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