ソフトランディングになるのか

11月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比19万9000人増と市場予想(19万人増)を上回った。失業率は10月の3.9%から3.7%に低下し、平均時給も堅調に伸びた。以前は強い指標が出るとFRBによる金利引き上げによる金融引き締めの長期化が懸念され株価にマイナス要因だった。また、11月に発表された10月の消費者物価指数は予想を下回り金利引き下げの見通しがとよくなると一気に株価が上昇した。しかし12
月に入ると株価の上昇が鈍くなった。投資家が今度は金融引き締めの効果が現れて景気が下向く懸念を抱き始めたからといわれている。
そして冒頭の底堅い労働指標がでて米国経済のソフトランディングの可能性が浮上している。
そうだとすると米国の不景気突入によるドル安が進み、新興国の通貨が復調し経済の成長を見込んだ株価上昇のシナリオが怪しくなってきた。
米国の金融引き締め後のソフトランディングは稀で1995年に起こった一度きりしか無い。それが今回も起こるのか?そうすると米国株重視のポートフォリオに練り直しが必要になってくる。

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