長崎市滞在-2023/1/17
10:00前に出発。今日もまた曇りだ。
ペンションから徒歩2分の大浦天主堂に行こうと思ったが、全国旅行支援のクーポンが使えないらしく、どのみち勝手に描いて個展で売るにはまずそうな施設なので、今回はやめることに。昨日に引き続き、新地中華街などを歩いて資料写真を撮る。
昨日と同じ、祈念坂〜スカイロード、石橋電停のルートを歩く。
上田町の坂が良かったので撮った。自治体の看板に、猫の里親募集の張り紙がしてある。今日は何も予定がないので、午後からは、カフェの燈家さんに行こう。
路地や坂道を散策し、街へ降りて長崎県美術館近くの公園をぶらぶら散歩しながら港でぼーっとした。
海沿いに歩きながら、ショッピングモールの「you me(ゆめタウン夢彩都)」に立ち寄り、お店を冷やかす。先日行ったAMUとは違い、こちらは年配〜ファミリー層向けの印象だ。セールが開催中で、誘惑に襲われる。
K18のピアスが安い。
普段使いできるものを探してショーケースを眺めていると、店員さんが声をかけてきて、着けていたシルバーの指輪(k.kajuというブランドのリングで、私のお気に入り)を洗浄してくださった。他社製品なのに、と恐縮しながら受け取る。そこまで曇っていないと思っていたがキラキラに復活し、こまめに手入れする大切さを知った。
ずっと気になっていた、出島ワーフのお店「長崎港」で海鮮丼を食べることに。迷った結果、サーモンとマグロのセットを選んだ。
肉厚の刺身がドカドカのっていて、幸せを噛み締めながら食べる。
最近、自分の中でお刺身へのリミッターが振り切れており、スーパーでもよく生食用の切り身を買ってしまう。美味しい。
お腹がいっぱいになったところで、Cafe+G燈家に向かうため、宝町のバス停まで歩いた。乗り慣れていないので不安になりながら待っていたが、無事に稲佐山公園行きのバスが来る。
朝日小学校入口 停留所で降りて、燈家へ。
店名の通り、心がほっこりするカフェだ。
奥様が朗らかな方で、色々と話してくださる。ズケズケした感じではなく、優しくほんわかした空気が流れているので居心地が良い。長崎のおすすめの場所をたくさん教えてもらった。
ご主人は病気で声を発することができないため、一見静かな性格に見えるが無愛想な印象は無く、ドリンクを運んでくる時は丁寧にお辞儀をしてくださるし、帰る時にはいつも入口まで出てきて手を振ってくれる。余計なことなのでご本人たちには言わないが、美男美女夫婦だと思う。
散々迷って、ゆず茶と、ゆずのヨーグルトケーキを注文。
ゆず茶に入っているゆずは瑞々しく甘い。噛むとプチプチと食感がある。一方、ヨーグルトケーキのゆずジャムは酸味が強くて爽やかだ。
ゆずづくしセットを堪能していると、カフェにお爺さんがやってきた。長崎の切り絵作家 山下南風の息子さんで、ちょうどいま燈家の壁面に展示されているのが南風の作品とのこと。
展示作品は切り絵ではなく更紗で、しばらくお爺さんに更紗の歴史や保存について色々と教えていだだいた。
長居していて申し訳ないので、追加でコーヒーを頼む。ここに来ると、居酒屋のように細々とドリンクを追加してしまう。ホットコーヒーだけ、奥様ではなくご主人の担当で、カフェの奥でじっくりと淹れたものを持ってきてくださる。
せっかくなので、明後日に山下南風美術館へ行くことになり、帰阪までの行き先が全て決まった。
雨がだいぶ降ってきたため、帰りもバスで帰る。
前回と違う乗り場なので、停留所が合っているか不安だ。待っているとちゃんとバスが来て、ほっとしながら乗り込む。停留所では、厳つい兄ちゃんが先にバスを待っていたのだが、そっぽを向きながら乗る順番を譲ってくれた。
浜の町で降りて、新地中華街の横の階段からオランダ坂へ続く長い階段を上る。
工事現場のお兄ちゃんたちが屯っているそばを曲がったら、行き止まりだった。間違えたと思われるのが恥ずかしいので、ドンツキの民家の前でしばし時間を潰す。向こうの家にお届け物があったという体で、数分後に道を引き返し、正解のルートに戻った。
道が濡れている。曇っていて空気の色があんまり良くないが、資料写真を撮りつつ歩く。
長崎の街は、おばあちゃん家の布団と、線香と、花の香りがする。独特の少し甘い香りだ。
雨上がりのオランダ坂を降りるのはかなり怖く、恐る恐る歩を進める。
大浦天主堂近くのお土産屋さんを見て、ペンションについた。
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