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第七話 ニットで人と人をつなぐ五泉の新スポット 「ニットを身近に」

五泉を訪れる人にニットの文化を体感できる2つのスポットがある。
今回は「ワイオリキッチン」「サイフク」が、
キッチンアイテムを共同開発するにあたり、何度も通った五泉の地の新スポットへ私も行ってみました。

記事を書いた人 プロフィール
料理家 佐藤智香子
食のクリエイティブチーム(株)ワイオリキッチン 代表。
旬の野菜、発酵食品を取り入れたレシピを得意とする。
年間レシピ考案数は300以上。
テレビ・ラジオ・フードプロデュースなど務める。

人口約5万人の五泉市に、オープンから2ヶ⽉で10万⼈が訪れた「ラポルテ五泉

中に⼊るとまず⽬に⾶び込んでくるのが、
ニットとシルクで出来た「ラポルテ五泉」のタペストリー。
左側にあるグレーのタペストリーはニットで編まれたもの
そして右側のホワイトのタペストリーはシルクで織られたもの
五泉の地に根付いているニット産業と絹織物産業の両⽅の技術が出迎えてくれる。

中は、⼦供の遊び場、劇場、地域の農産物・産業を展⽰、販売しているスペースなどがある。

この建物もオール五泉の施⼯チームで建てられたんだそう。

⽊造建築の柱に掲げられたタペストリー。

途中途中に⾒られる施設内の各エリアを⽰すバナー型までもがニット製。
カフェに置かれたソファも、キッズ連れの⽅⽤の席に設けられた装飾のポンポンも。
これもニット、あれもニット・・・。
あちこちに散りばめられたニットはみているだけで、可愛くて⼼が弾んだ。

劇場の背もたれもニットで作られている

この辺で、カフェでランチをいただくことに。

ふわふわに仕上げられたトマトソースのハンバーグのトッピングは
地元特産のレンコンを揚げたレンコンチップスだった。

ニットのクッションに、ポンポンなどが飾られた空間の小上がり席には、
⼤⼈は⾜を伸ばしてくつろぎ、⾚ちゃんはすやすやと寝ている。
ニットに囲まれた空間でみんな⼼地よさそう。

カフェ隣のショップには、五泉の野菜に、お⽶。地元の⽅が育てた花々。
五泉にある企業の商品が所狭しと並んでいる。
1つ1つ丁寧に書かれたPOPからも地元愛が伝わってくる。

この時は、サイフクの226のキッチンアイテムがレジ前に並んでいた。


五泉市の中⼼部に位置する、もう一つの複合施設「LOOP&LOOP

外観はシックなグレーの建物、中に⼊るとなんともノスタルジックな雰囲気。
校舎を思わせる⽩壁と⽊の階段に、レトロなデザインの梁やドアや磨りガラスが今も残る。

2021年に五泉のニット製品を扱うショップやカフェ、ワークショップスペース、コワーキングスペースなどの複合施設として形を変え、
今また五泉の中⼼部でニットでつながる「みんなのスペース」として輝きを放っている。

今のLOOP&LOOPに⽣まれ変わる前は、
⻑年この場所で、五泉ニット⼯業協同組合の建物として活躍していたそう。
かつて兵舎として使われていた建物を、1950年代後半に移築した。
以前は1階には理容室や宿直室、お⾵呂などの設備を構え、
2階の⼤広間では、宴会や結婚式までもが⾏われる空間だったとのこと。
つまり、この建物と共に暮らしがあったようだ。

この建物のリノベーションには五泉市内で活動する設計事務所が集まって
「GOSEN BOYS」というチームでプロジェクトを進めたのだそう。
時代を紡いできた建物が、訪れる人々にニットを伝え、
また⼀つ繋がりができていく。

ニットと同じように、⼈と⼈のつながりもLOOPしている・・・。
1階のショップでは、各ニット会社のアイテムがずらり。
各社それぞれの個性を放つ。
五泉に来たら是非訪れてほしい2つのスポットだ。

五泉市交流拠点複合施設「ラポルテ五泉」
住所 新潟県五泉市赤海863番地
営業時間 9:00~22:00
定休日 年末年始休館

「LOOP&LOOP」
住所 新潟県五泉市吉沢1丁目1-10
営業時間 10:00~17:00(ショップは10:00~16:00)
定休日 不定休のためHPにて要確認