第四話「各セクションのプロフェッショナル達 その1 編立」
この頃は私、佐藤もサイフクの新しい分野への挑戦とも言える
「キッチンアイテム」の商品開発で頻繁にサイフクへ通っていた。
商品開発メンバーのお一人で、いつも寡黙にメモをとっていたのが田中さん。
声を発する機会はそう多くはないけれど、肝心なところでみんなが
「田中さん、これってできますか?」と聞いていたのが印象的だった。
1人で黙々とやるのが楽しい———田中さんとこうして向き合ってお話しするのって、
初めてかもしれませんね。
田中:そうですねぇ(笑)。
———田中さん、寒く