記憶が過去の自分を連れて来た。帰ってほしい
中学の同級生の友だち何人かのグループラインが久しぶりに動いた。
私はこのグループが嫌いである。
中学校は、私にとって闇である。暗闇である。
刑務所のような壁。同調圧力、劣等感、自己否定感、希死念慮、何をしても正解だと思えない感じ。毎日毎日毎日毎日自分に人権が無いと思い込みながら生きていた日々。無理して通っていたら、持病が二つ増えた。
中学の友達との関係は、正直孤独感を増幅するだけのものだった。1人でいるのが怖いから、そこに属していただけだ。周りと常に比べ続け、勝手に細かいことで気に病み、自分の言いたいことなどほとんど言ったことがない。会話を聞きながら何も発言できない自分が不甲斐なくなっただけ。私は8人くらいいる人の中で3人くらいしか仲のいい人はいなかった。
中学を卒業し、何年も経ってやっと、自分が全て悪いと思っていたことがおかしいことに気付いた。思い込みはバラバラになって、新しく積み重なっていく日々の下へ下へと遠ざかっていった。
そのグループと私を繋ぎ合わせていた私の友人が、中学を卒業してからも私たちの関係を保つ努力をしている。グループラインにメッセージを送ったのもその友人だ。
私は、このLINEを朝受け取った。他の人の返信を見て様子を伺いたいので、すぐに返信はしなかった。
私は、中学に関わるものともう縁を切ったほうがいいのかもしれない。受け取って1日過ごし、夕方になった時点でもう死にたくなった。家にいると自分への悪口が止まらない。中学の時の劣等感が蘇り、自分が無価値に思えて仕方ない。どうしよう。
ラインが来てからおよそ10時間になる。まだ返信はしていない。早くこれを切り抜けて、今の自分に戻らなければ。今すぐ返事は憂鬱すぎるので、とりあえず温かいご飯を食べます。