明確な目標設定と具体的行動課題の設定が、菜園活動の「ゲーム化」を可能にする
2020年最後の菜園教室で行った「菜園花壇づくりゲーム」は、
菜園活動のゲーム化に大きな示唆を与えました。
菜園活動の「ゲーム化」は、かなり前から追求してきた事です。
かつて、環境教育として、酸性雨問題に関連して、「森林土壌測定」のワークショップをしていた事がありましt.
この企画に協力してくださったとある自然教育関係者の方がいらして、いつも、様々な野外活動をゲーム化して、子どもたちに提供していました。
題して「カタクリのお引越し作戦」みたいな企画を常に考えて、子供たちと一緒にカタクリの斜面を作り上げたりしていました。
ああいう風に菜園活動をやっていけたらいいだろうなと思っていて、
いろいろ考えてきたのですが、
今回実施した花壇づくりゲームは、今後の企画づくりに大きな手がかりを与えてくれました。
まず、花壇づくりでも、カタクリの斜面づくりでもいいのですが、
明確な目標設定を行う事が大事だと言う事です。
「みんなで花壇を作ろう」とか「カタクリのお引越しを成功させよう」とかと呼びかける事で、子供たちの参加意欲、平たく言えば「ワクワク感」を生み出すと思います。
そして、花壇づくりなり、カタクリの植替えなりを実現できた時、みんなで協力してやり遂げたと言う達成感や連帯感も生まれると思います。
次に大事なことは、具体的な作業課題の設定です。
今回の場合、馬ふんをまいて土に混ぜ込むとか、花壇の柵を廃材で作ると言った事が作業課題となりました。
馬ふんをスコップで持ってくる、土にまく、土を掘り返して混ぜる、廃材を拾ってくると言った一つ一つの事が、具体的に示された事で、子供たちは「自分はこれをすればいい」と理解する事ができたと思います。
非常に平たく言えば、
「○○を達成しよう。そのためにこれをしよう」と言う事がプログラムとして示せれば、菜園活動はゲーム化できると言うことです。
2021年は、菜園活動のゲーム化を進めていく年にしたいと思います。