ミツバが生える水路際
見沼菜園クラブたんぽぽ農園の水路際の一角に植えてあるミツバがかなり育ってきました。
もともと、水路際を「キレイにする」対策の一環として、一昨年の秋に植えたものです。
昨年の春はまだ十分に育っておらず、昨年の夏、草の中に埋もれました。この春~初夏、だいぶ育ってきました。
たんぽぽ農園は2019年の台風19号による冠水で秋野菜が壊滅的な打撃を受けました。
その時は3日ぐらい水に浸かっていたと思います。
その後、冠水期間を出来るだけ短くする事を目標に畑の南、東、西水路の拡幅や掘り下げ、南北中央水路、東西連絡水路と北側水路の新設を実施しました。
現在、畑の周囲がグルっと水路で囲まれ、さらに中央水路と3本の東西水路により8区画に分かれた状態になっています。
たんぽぽ農園そのものが、元々田地でした。見沼自体が名前の通り「沼地」だった場所なので、おおもとは沼だったとも言えます。
このため、かなり水はけが悪く、当初、農業委員の方からも「思っていた以上に野菜が育っている」と言われました。
その頃は、イモや根菜類を掘ろうとすると、地面の下の方はグチャグチャ・ドロドロした状態でした。そのグチャグチャ・ドロドロした泥がイモや根について掘り出されてくるので、収穫作業中に心が折れそうになることがしばしばでした。
しかし、水路拡幅・増設後は水はけが著しく改善され、根菜類を掘っても、下の方までサラサラした土が続くようになって、収穫作業はとても楽になりました。
こうして出来た水路の周りをできる限りキレイにするために考えたのが、フキ・セリ・ミツバ等を植えていく事です。
ミツバは東側水路の4分の1ぐらいの部分に沿って植えました。根が伸びたその先から新しい芽が出てきたのか、当初植えていなかった部分にも新しい株が出てきています。
東側水路沿いは、4分の1がフキ、4分の1がミツバ、4分の1がミョウガ、南側水路との連結部がセリと、かなりの部分が「食用植物」で覆われるようになってきました。
半農生活者の人が農地を借りる場合、耕作放棄地や遊休農地を使う事も多いと思います。
その中には田地や湿地だった場所、斜面を段々畑のようにしている場所も多いと思われます。
こうした場所では、畑の中や周りに水路があることもあるでしょう。水路際を食用植物で埋め、雑草が繁茂する余地を減らす事は、半農生活での農地利用にとって有力な方法になると思います。
たんぽぽ農法は、半農生活のための楽しい農業のやり方として開発を進めています。
2週間予報は、週明けから雨の降る日が増え、最高気温が平年値を下回る日もあるが、その後は雨が降らない日が続き、平年値を上回るようになるとしています。
今年の梅雨の成り行きはどうなるのでしょうか?