そもそも、いつまで続く仕事なのか
「半農半Uber」がお得か
と言う問題については、
UberEatsの配達中、事故に遭ったら
保障してもらえるのか
と言う事よりも、
いつまで続く仕事なのか
と言う事の方が、
より考えるべき点ではないでしょうか。
実はUberEatsは、新しい仕事です。
赤帽は、1970年代に登場し、
それなりに社会に定着しています。
クロネコヤマトの宅急便が始まったのも
その頃で
どちらも40年続いてきた業態なわけです。
1970年代と言うのは、
日本が高度経済成長を終えて、
「先進国」の仲間入りをし、
ファーストフードやコンビニエンスストアなども
次々登場してきた時代です。
宅配便・赤帽が40年間続いてきたと言う事は、
「大衆(消費)社会」の
マストな業態として認知されているからではないでしょうか。
一方、21世紀、それも2010年代に始まったUberEatsはどうなのでしょうか。
「飲食店の出前代行サービス」と言うのも
これからの時代、
続いていくかもしれません。
気づいたら40~50年以上継続していた
と言うこともありえるでしょう。
ただ、その出前代行サービスが「UberEats」のまま
続いていくと言う保障はないわけです。
そして、もし数年後、UBerEats事業が取りやめになった場合、
配達員は、それこそ、雇用契約ではなく、業務委託契約の形で
配達を請け負っているので、業務委託が解消されるだけで、
雇用保険も何もおりず、無収入状態になってしまうと思われます。
もちろん、いや、実際は業務委託でなく、一種の雇用だったんだと
裁判を起こせば、
認められる可能性もなくはないでしょう。
裁判に勝てば、その間の所得保障が得られるかもしれません。
しかし、「勝つ」までには何年もかかりますし、
その間、収入保障はないわけです。
(そして、必ず「勝てる」見込みもありません。)
半農半Xの「X」の部分をUberEats配達員にしてしまっても、
おそらく、今は生活していけるでしょうし、
他のバイトやパートをするより、
実入りはいいかもしれません。
ただ、「半農半Uber」生活がずっと続けられるのかと言うと
その保障はないわけです。