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生命は渦巻きみたいなもの>お笑い聖書 創世記(0-4)

まぁ、いわゆる熱力学の第一法則

エネルギーは保存される、

でもって、第二法則

エントロピーは増大する

エントロピーってのは、乱雑さの指標なんだとかって、

だったら、生命みたいな、高度に組織だった構造がどうして出来てくるんだ?

みたいなのに回答を与えたのが、

怪盗ルパン三世、
じゃなくて、イリヤ・プリゴジンと言う化学者さんでして・・・

えー、まぁ、「絶えざるエネルギー流にさらされているところでは、散逸構造(動的な構造)が発生する」

ってのが、イリヤ・プリゴジンさんが論証したところでして・・・

マーブリングって言うんでしょうか。

流れている水に絵の具を流すと、
なんか、渦巻きみたいな形になって、そのうち形が崩れて、
全部、混ざってしまって、紋様がなくなりますが、

散逸構造ってのは、あの絵の具を流した後、しばらく見ることができる渦巻きの紋様みたいなものです。

コーヒーにクリームを入れて、サジでかき回すと、しばらく、黒と白の渦巻きが見えますが、

そういう渦巻きだと考えてもいいです。

マーブリングの場合、水が流れている、
コーヒーは、サジでかき回されている、

つまり、エネルギーの流れにさらされているわけでして、

渦巻きってのは、一方から水が流れ込んできて、他方から出ていく、

つまり、渦巻きと外部の間に、物質やエネルギーの出と入があるわけでして、

そういう渦巻きの一種が生命だってのが、
イリヤ・プリゴジンさんの論証に基づくご説明なわけです。

まぁ、私達が生きている地球とか、地球生態系とか、
太陽系とかっても、散逸構造=渦巻きの一種なわけでして、

宇宙には、いろんな渦巻きがあるわけです。

でまぁ、イリヤ・プリゴジンさんの
「存在から発展へ」って本を読むと、

パイコネ変換ってのが出てきます。

これは、パイをこねるように、
1枚が2枚、2枚が4枚と積み重なっていくんですが、

何なのかと言うと、例えば、1足す1は2ってなって、
その2から1引いて、また1になったとします。

そうすると、元の1に戻ったように見えますが、
戻らないものがある、

つまり、最初に1を足した、この足すってところでパイは一回こねられる、

それから、次に1を引いた、ここでまたパイがもう一回こねられる、

だから、1足す1引く1=1
って元に戻ったように見えて、

パイコネ変換的には2進んじゃって、元には戻らない、

これが散逸構造論的にみた「年齢」とか「時間」とかって奴でして、

まぁ、我らが聖アウグスティヌスは、「時間とは枚挙(数え上げ)」だって仰せになったんですが、

「足す」とか「引く」とかやってるうちに、
数え上げられていく

人生、ゼロから再出発だって言ってもいいんですが、
ゼロに戻って再出発するまでに「数え上げられ」ちゃった時間、年齢と言うのは、元に戻らないわけでして、

こういうのを数学的に述べたのが、パイコネ変換って奴でして・・・

まぁ、アップルパイ食べすぎた、消化のために運動しよう、
ああ、お腹減った

って、アップルパイ食べて、運動して、消化されてって
やってるうちに、人体の方のパイコネ変換は、進んでいく

パイがこねられた回数はちゃんと記録されていて、
アップルパイ食べる前と同じようにお腹が減ったんだって言っても

パイがこねられた回数の方は、元に戻らない

そういうお話なわけです。

でまぁ、もう一つ、散逸構造論の中で出てくる興味深いお話は、
「虚数解」って奴でして、

つまり、散逸構造の状態を方程式で表現していくと、

ある条件の元で解が虚数になっちゃう、

まぁ、私がやっているポーカーチップ算数だと、
透明なアクリル板を立てておいて、虚数は、その透明アクリル板の向こうにチップを積むってやるんですが、

これが実数だと、チップを積む「場」を表が青、裏が赤の板で作っておいて、

正の数は表の青い方、負の数は裏の赤い方に積み、
表と裏でチップをチャラ・・・
(これが引き算に相当するわけですが、)

そういう風に、実数の世界では、表と裏、正と負を補い合わせて、「チャラ」にすることができる、

しかし、アクリル板の向こう側にある虚数のチップと実数のチップは足し合わせたり、チャラにしたりは出来ない、

虚数のチップは実数のチップと交わらない、
まぁ、あの世の亡霊みたいなもので、
アクリル板の向こう側にある「あの世」に積まれたチップが、幽霊、お化けだぞ~(爆)

って、散逸構造論の虚数解って、要するにそういうことで、
この世に存在できなくなった状態、
幽霊、亡霊、お化けってものを数学的に言い表したものなわけです。

ですから、散逸構造論ってのは、
生命は渦巻きみたいな動的な構造なんだが、
元に戻らないで一方向に進んでいく時間、
パイがこねられた回数が記録されている中で存在していて、
虚数解に達すると、この世でなくて、あの世の亡霊・お化けになるってのを

数学的に表現したものなのです。

でまぁ、生命もこの渦巻きみたいなものだとすると、

この生命渦巻き、生まれて、いつか消えていく・・・

虚数解になるわけでして・・・

その辺のところを、次回以降掘り下げていきたいと思います。


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