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タアサイは1-2月の「つなぎ」葉菜として位置づける
「人間はつねに働いて生きてゆかねばならないし、彼の賃銀は少なくとも彼の生活を維持するのに足るものでなければならない。いや、たいていの場合、賃銀はこれよりいくぶん多くさえなければならない。そうでないと家族の扶養という事が労働者にとって不可能となり、職人達の家族は一代限りとなってしまうからである。
こうした理由からカンション氏は、最下層の労働者でも平均して二人の子供を育てるためには、自分自身の生活維持費の少なくとも二倍はどこへ行っても稼ぎ出さねばならないと、考えている。」
アダム・スミス「国富論」に出てくる言葉です。
少子化対策を考える上で含蓄に富みますね。
さて、「鉄の古代史(奥野正男 白水社)」には、佐賀県唐津市の菜畑遺跡の発掘結果について、「縄文晩期後半のアワ・アズキ・シソ・ゴボウ・メロン」が花粉分析で検出されている事を述べています。
ゴボウは近松門左衛門の「五十年忌歌念仏」でも農民・左治右衛門が「大根時、綿時、瓜撒くは、茄子作るは、牛蒡畑、豆畑、粟よ、黍よ、麦を撒くぞ、赤らむぞ、田を植えては草を取る、穂が出れば刈りまする、籾になれば擦りまする、米になれば炊きまする、飯になれば食べまする」と言うセリフに登場してきます。
ゴボウは縄文時代から愛されてきた野菜だったのですね。
ところで昨日、畑でタアサイが花芽をつけているのを発見しました。
タアサイは、寒波に強いと聞いて昨秋種まきをしました。実際、1/26に最低気温-7.1℃が観測された状況下でも耐え抜いてくれました。
ただ、2月下旬には花芽をつけるのだとすると、通常の「タアサイ」として出荷できるのは2月までと言うことになります。
他の葉菜が霜でやられてしまう1-2月期の「つなぎ」葉菜として位置づける、2月末以降は「菜花」として売ると言った事を前提に秋の栽培計画に組み込んだ方がよいかもしれません。
それから、10月まき三浦大根のうろぬきをしましたが、かなり葉の付け根部の根が凍害を受けて損傷しているものがありました。
10月まきは、1-2月期には寒波の影響を受けやすい抽根部(根が地上に露出した部分)が少ないため大丈夫かと思っていたのですが、やはり影響は受けるようです。
大根は、9月末まき、10月まきとも、12-2月にかけて「土寄せ」を繰り返し、抽根部を土に埋める事が必要かもしれません。また、品種は9月初は聖護院、大蔵、青首、9月末は三浦、10月は三浦、亀井戸などが適しているように感じました。
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昨日はかなり冷たい風を感じました。ただ、2週間予報は、2/26を最後に最高気温が10℃を下回ることはなくなるとしています。
昨日は、トマト、ナス、ピーマンをトレンチ内に種まきしました。この方法でうまくいくようなら半農生活の野菜栽培法として役立つ技法になると思います。