マーシャル諸島での生活レポート/㊱離島(アルノ環礁)訪問part2
マーシャル諸島で主夫生活を送るイッシーです。
大変お久しぶりです。今回、アルノ環礁という離島を再び訪問できたので、久しぶりにnote記事を執筆します!
離島(アルノ環礁)訪問part2
9/9~9/11に、マーシャル諸島のアルノ環礁という首都から船で約1時間弱の離島に行ってきました。今年の3月に日帰りで初めての訪問をしており、今回は2泊3日での訪問となりました。最初の訪問については以下の記事をご覧下さい。
大変だった事&感動した事がどちらもあり、私の人生に大きなインパクトがありました!
大変だった事
アルノ環礁を観光する際、日本人からするとハードな事が多かったです。
①マジュロ環礁(私が住んでいる場所)→アルノ環礁に行く定期船がドタキャンする
月・水・金と、マジュロ環礁⇔アルノ環礁を行き来する定期船が出ているそうですが、キャンセルとなってしまいました…。定期船の船長さんがご高齢のようで、運航中止もよくあるらしいです。結果としては、友人&妻が他の船乗りに交渉してくれて、チャーター便(定期船の料金の約2倍)で、4時間遅れでアルノ環礁に到着する事ができました。
②飲料水を持参する事が必須
飲料水は持参する事が必須です。大人×3名で2泊3日で、12リットルの飲料水を持って行って大正解でした。
重量が12キロもあり、持っていくのが憂鬱だったのですが(重い!)、12リットルを全て現地で消費したので、持参して良かったです。「命の次に大事なものは飲料水」と改めて実感しました。
③電気が無い!
アルノ環礁に電気はありません。昔ながらの生活様式を続けている環礁で、発電所&電線はありません。ただ、台湾が全世帯にソーラーパネルと冷蔵庫を支給したらしいのと、宿泊している建物にもソーラーパネルは設置されており、夜7時~翌日10時ぐらいは電気が利用できました。日中もタンクに水がある限り水を使えるのですが、到着した日は管理人が水のタップを開けておくのを忘れたようで、トイレの水が流れない&手も洗えなかったので、結構苦労しました。
④お腹が痛くなり寝込む
もともと体調を崩していたためか、下痢になってしまい、3日間の滞在中、2日目はほぼベットで寝ている生活となりました…。
⑤持参したレトルト食品&袋ラーメンで3日過ごす
アルノ環礁では、食品も持参する事が必須です。以下のメニューを大事に食べました。
・パウチご飯(サトウのごはん)
→お湯をかけて、おかゆにして食べました
・袋ラーメン
→キャベツ&乾燥ワカメも入れてお鍋で調理しました
・非常食(チャーハン)
食品を大量には持参できないので(重い!)、持って行った食品を3日間、大事に大事に食べました。
感動した事
以上のようにアルノ環礁を日本人が観光するのは、ハードだと思います。しかし、その大変さを考慮しても、私は皆さんにアルノ環礁をおススメします!
なぜなら、アルノ環礁には「何もない→時間の流れがゆっくり→最高の贅沢」があるからです。
皆さんに、まずアルノの雰囲気を知ってもらう&楽しんでもらうために、以下の写真をアップします。
繰り返しですが、アルノ環礁には何もないです。
①スーパー→小さなスーパーが1つありますが、離れていて訪問できず…
②売店→ミネラルウォーター・コーラ・缶詰がゲットできる程度(最低限)
③喫茶店→無し
④映画館→無し
⑤その他の娯楽施設→無し
なので、アルノ環礁でできる事は、
①ラグーン(内海)で泳ぐ
②海を見ながら考え事をする
③本を読む
ぐらいだと思います。
そして、ある種「無い無いづくし」で活動できる事が制限されると、時間の流れ方が、通常の3倍ぐらいゆっくり感じられます。
私は福島県出身で、田舎エリアが大好きなので、日本の田舎エリアを色々と周り、ゆっくりとした時間の流れは、何度か体験していました。
(以下の記事もご覧頂けば幸いです)
しかし、ここまで時間がゆっくりと流れる場所は、アルノ環礁が初めてでした。そして、アルノ環礁には「何もない→時間の流れがゆっくり→最高の贅沢」があると発見しました。
①何もない(活動できる事が制限される)
②時間の流れ方が、通常の3倍ぐらいゆっくり感じられる
③ゆっくりとした時間を体感できるのは、とても贅沢な経験
というのが、私がアルノ環礁での体験&学びです。
まとめ
以上から今回のアルノ環礁訪問は、私にとって良い経験になりました。
ちなみに、マーシャル諸島では、約2000年前から人々が生活しているそうです。そして、アルノ環礁は電気が無く、時間の止まったような場所です。
(アルノ環礁では、漁をする&ココナッツを収穫するという、昔ながらの生活スタイルで現地の人々が日々を過ごしていました)
一般的に、変化できる事&変化する事はプラス評価、変化できない事&変化しない事はマイナス評価だと思います。
しかし、アルノ環礁の「変化しない、昔ながらの生活様式」は、一つの美徳であると私は強く感じました。
今、世界は日々変化しています。国際情勢の流動化、生成AI&ビックデータの著しい進歩と、日々目まぐるしく状況がどんどんと変わってきています。
ですが、私は個人的に、人や物の移動が増えたものの、アルノ環礁の約2000年ずつと変わらずに続く生活スタイルは、「最高の生き方のひとつ」と感じました。
私がマーシャル諸島にいるのも、来年1月末までとなりました。
また機会があれば、是非アルノ環礁を訪問したいです。
そして、マーシャル諸島で「今しかできない事」に全力で取り組みます。
以上の私のアルノ環礁 訪問レポートが、皆さんの参考になれば幸いです。
皆さんの人生が更に充実するのを、マーシャル諸島から祈っています。