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2020年 春のバルカン旅行③ ドイツ ケルン・ヴッパタール編(2/16~2/18)

注意:この記事は特記のない限り2020年2~3月時点の情報に基づき書かれています。新型コロナウイルスの流行や、2021年7月にドイツで発生した水害等により、この記事の情報から大きく変化している可能性があります。最新の情報はご自身でお調べください。

この記事はこちらの記事の続きになります。ぜひこちらも読んでください。


緑のピンチケバス

前回はフランクフルト中央駅のバスターミナルへ行く所で終了したので、そこから話を始めよう。と言ってもバスターミナルからバスに乗ったとしか言えないが

FLIXBUS
フランクフルト中央駅前(東横イン付近)[10:40出発]→ケルン国際空港[13:46到着]

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写真からもお分かりの通り、行きは格安ヨーロッパ旅行でおなじみの緑のピンチケバスで向かった(だってICE高かったんだもん...)

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↑車窓 ヨーロッパっぽい(偏見)平原と天気()
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ケルン国際空港着

そんなこんなでボーっとしてたら、ケルン国際空港に到着した。ピンチケバスなので中心部へは行かないため、列車に乗り換え中央駅近くの安宿へ向かった。

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↑ケルン国際空港駅は2面4線の通過型の配線

↑ケルンカード24時間券 [9€]これ1枚あればケルン市内の公共交通機関(DB(RE以下の列車)/トラム/バス)に乗り放題。

↑ケルンカード24時間券 [9€]これ1枚あればケルン市内の公共交通機関(DB(RE以下の列車)/トラム/バス)に乗り放題。

ケルン滞在中はこの市内24時間券と後述するヴッパタールへの小旅行用の近郊ゾーン⑤24時間券の2枚のフリー切符を使用した。滞在時間的には丁度50時間くらいだったので、かなり効率が良かった。

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↑路線図 ケルンカードでは白塗りの範囲が乗り放題
(出典:ケルン市交通公社HP https://www.kvb.koeln/en/plans.html)
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ケルン中央駅

宿紹介

DJH Youth Hostel Cologne Pathpoint
ドミトリー1台 3泊:€34.71

ケルンでは中央駅から歩いて数分のところにある安宿に3泊した。宿の中の写真は残念ながら無いですが、鍵付きのロッカーのある綺麗なドミトリーだったはず(ただし時差ボケであまり寝れなかった)。後は共用スペースが馬鹿でかく、疲れたらそこでのんびり情報集めをしていた。

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宿で撮った唯一の写真()

ケルン散策(観光地)

最初に申し上げるが、ケルン大聖堂以外は特に「観光地」には行っていない。しかもケルン大聖堂は中央駅の目の前にあるので宿から10分で行けた。

ケルン中央駅そばにあるケルン大聖堂
駅前広場と教会の広場?が一体化していて何とも不思議な空間だった
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ひたすらその大きさに圧倒され、正直はぇ~という言葉しか出なかった。
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↑ステンドグラスが美しい。日の向きによって見え方が変化するので、毎日違う時間に来るとより楽しい。

と唯一訪れた観光名所であるケルン大聖堂の写真を適当に挙げたが、残りは何をしていたのかと言えば...

ケルン散策(乗り鉄)

まぁ言うまでもなく乗り鉄である。と言っても一つひとつの行動を取り上げるのはアレなので、個人的に特徴的だと思った系統・駅・ダイヤ等を取り上げる。

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↑復習の為の路線図 (出典:ケルン市交通公社HP https://www.kvb.koeln/en/plans.html )

ケルン市に限らず、ドイツの公共交通はシームレス化が進んでおり、電車、トラム、バス等の各公共交通機関の垣根を越えて一つのネットワークを形成している。

ケルン中央駅 (Köln Hauptbahnhof)

ドイツでは珍しい高架通過型のターミナル駅。規模も6面11線と大きくなく、一部の列車は隣のMesse/Deutz から別線に入る。
雰囲気的に日本の駅と何となく似通っており、札幌駅っぽいなぁと最初に感じた。

日本っぽい所もあるとは言え、このへんはヨロッパ特有?なもの
緑のピンチケ列車(ボロ客車だが意外と早くて快適らしい?)


Sバーンは端のホームから発着するが、1面2線しかなく遅れがデフォ(そもそもDBがry)

トラム13番系統

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ケルン市の中心部の外縁をぐるっと囲むように走っているトラムがこの13番系統である。性格としてはおおさか東線に近しいものがあるのだろうか。とこの系統の特徴としては、併用軌道だけでなく、高架や地下の専用軌道を走る区間も多く、と変化に富んでて乗っていてとても面白かった。新金線BRT構想の参考になるようなならないような。

ザ・路面電車な区間もあれば…
(高床車ではあるが)、普通鉄道並みの速度でスラブ軌道の高架線をかっ飛ばしたり…
地下区間もあったり…

Porz Markt

ケルン市南東部のPorz地区の交通結節点となっている電停。以下の写真のように電停とバスターミナルが一体かつ、フラットに乗り換えられるよう設計されており大変便利だ。また電停の上には大きなショッピングセンターが併設されており、また電停周辺は歩行者専用道路になっている。正に交通オタクの理想の地方都市の郊外拠点ではないか。

強いて言えばホームに屋根付きの待合室があるとよりよい
駅前はこんな感じ。

地下区間のトラム

ケルンにきて驚いたことの一つはトラムが地下を走っているという点だ。普通鉄道でない地下鉄に遭遇するのは初めてだが、よくよく考えると日本の地下鉄も「高速な路面電車」と言える区間も多い。

この様に地下鉄みたいな出入り口に入り、階段を下ると…
トラムが!!!
Breslauer Platz / Hbf 
近代的で非常に美しい
Dom/Hauptbahnhof (ケルン中央駅最寄り)
この様にコンコースも広く、普通鉄道の地下鉄が走っているのかと思ってしまう。
この様に主要駅には発車票も完備

小旅行(ヴッパタール)

16~17日の午前中にかけてケルン市内を巡り、ケルンカードの有効期限が切れたので、新たなフリー切符を購入し、ケルン中央駅から快速列車に乗り、世界最古のモノレールが走るヴッパタールへ向かった。

RE7
Köln Hauptbahnhof (13:21)→ Wuppertal-Oberbarmen (14:03?)

ヴッパタール空中鉄道

人口約36万のヴッパタールの主要交通の一つが、1901年に開業した世界最古のモノレールである。一時期休止していた時期があったが、新型車両が導入され、今でも市内交通の中核を担っている。
筆者はWuppertal-OberbarmenとVohwinkelを一往復した(片道32分)。

殆どの区間はヴッパー川の上を走る
東側終点のWuppertal-Oberbarmen
運転台や乗降口は片側にしかなく、終点ではこのようにぐるっと回って方向転換をする
この様に後面展望ができるので、不思議な気分になれる。
この様に西側の終点付近には千葉都市モノレールのように、道路の直上を走る。
日本にある懸垂式モノレールと異なり、車輪や機器類が丸出し
Vohwinkel付近でしばし撮影
千葉都市モノレールと異なり地上からの高さが低い?
Vohwinkel 入線シーン
このアングルは空中鉄道特有のものですこすこ
ヴッパタールの中心街
丁度下校時で、この辺の駅からかなりの乗車があり、車内はすし詰め状態に
基本的に谷底を走るので景色は意外と良くないが、川に沿って走る独特な感じがよい。
車内はこんな感じ。
Wuppertal-Oberbarmenに戻ってきました

と2時間ほどかけて、ヴッパタール空中鉄道をじっくり巡りました。一般の方が渡航できる目途が立たず中々難しいですが、ケルンにきたら少し足を延ばしてみて下さい。

ケルンへの帰り道

ヴッパタールからケルンに戻るわけですが、そのまま来た道を戻るのは性に合わないので、一度デュッセルドルフを経由してから戻りました。


デュッセルドルフ中央駅までの快速列車(RE13)
因みに後ろの編成にはド派手に落書きがなされており、車窓を楽しむために移動した…
空中鉄道の上を越えて…
車窓に山が一つも見えないのこの景色こそ「大陸」って感じ
デュッセルドルフ中央駅に到着
上野駅とどこかのターミナル駅を足して2で割った感じのデュッセルドルフ中央駅
ライン川沿いを散策
元祖怪レい日本语の極度乾燥(しなさい)
当時は高いと思って躊躇していたが、下着くらい買っておけばよかったと後悔してる。
ケルンとは異なり、「大都会」といった雰囲気がある。
帰りはデュッセルドルフ中央駅始発の快速列車で。ちなみに一本前の快速が盛大に遅れていたのでこの列車もかなりの混雑でした。
215系を彷彿とさせる車内(当時はまだ未乗車でしたが)
満員の列車に揺られること

散策と情勢確認と…

ボン・カル散策

18日は午前中は昨日から使用していたフリー切符を使って散策をし、午後のICEでフランクフルトへ戻る予定であったが…(後述)

この日は朝6時頃に起きて宿をチェックアウト。荷物は宿において適当に来たSバーンに乗った所、旧西ドイツの首都であったボン方面へ行く列車だったので、それに乗りボン市街地を散策した。

ボン郊外にある Siegburg/Bonn
多くの乗客がここでトラムに乗り換え市街地へ向かう
この駅は駅の直下にトラムの駅があるので便利
ボン中心部までトラムで約25分
分かりにくいが、ボンでは高床用ホームと低床用ホームの二種類が同じ電停に混在している
(多分)ここが目抜き通り
掲げられているのは市旗???
ボン中央駅(Bonn Hbf)
高速鉄道やケルンからのSバーンはここではなく郊外のSiegburg/Bonnに到着する

ボン中央駅から気動車のSバーンに乗り、Euskirchenを経由しKallという小さな町を散策した(その町を選んだのはたまたま)。因みにこの辺りは昨年の大水害で甚大な被害を受けたようで、どうなってしまったのか心配である。

大水害について参考程度ですが記事載せておきます。


ボン中央駅からS23に乗車
美しい平原だが、鉄道の運休具合を見る限りこの辺りも被害を受けた可能性がある…
Euskirchen Bahnhofに到着。
Euskirchen Bahnhofは3面5線のローカル駅
本当はDüren方面へ行きたかったが、タッチの差で乗り遅れ、しかも次が数時間後だったので予定を変更し、Kallへ行くことにした。
この区間も休業中なので被害が出ているのだろう….
Kall駅に到着。超低床ホームだが客は律儀に構内踏切を渡っていた(クロアチアとは大違い)
欧州では一般的?なロータリー交差点。一応大型車は真ん中を突っ切れるようにもなっている。
こういう海外の田舎?街を散策できる日はいつ来るのだろうか…
可愛らしい駅舎。
Kallからケルンまでは快速列車で約60分くらい(だったはず)

忍びよる例のアレ

Kallからケルンへ戻る列車内で、、、

日本人はブルガリアに入国できないんじゃね?(一応の根拠あり)」(後に誤情報と判明)

というツイートを見かけた。

これが事実なら半月後の旅程が崩壊するため、色々調べたがよく分からない…。ということで最終手段として在ブルガリア日本大使館に直接メールをした(返信内容は別の記事で…)
取り敢えずこの件については追々考えようと割り切ったのと同時に、ヨーロッパに来てから初めて新型コロナウイルスの今後の影響について真剣に考えた
(だがこの時点ではヨーロッパでの影響はせいぜい東アジア人に対する差別や入国拒否くらいだと思っていたが…)

DB(DB)

とケルンへ戻り、軽くお散歩をして荷物を引き取り、いざフランクフルトへ戻るICEに乗ろう!と思い、DBのアプリを開いたところ….

Journey cancelled (迫真)

はぁいいいいいい!?????

いやドイツの鉄道は遅れや運休は当たり前と聞いていましたが、初っ端からこうなるとは予想外。
どうすればいいか窓口の人に聞いた所、5分後に出るバーゼル行のICEでフランクフルト国際空港まで行けと言われたので急いで乗車した。

ICE 109 Köln Hbf→Basel SBB
Köln Hbf (14:55)→ Flughafen Regionalbf (15:49)

本当はもうちょっとゆっくり乗りたかった…
車内は固定クロスと集団見合いの混合?

ただ今回予約していた列車は東海道新幹線で言えば「こだま」のような遅い列車の格安きっぷだったのに対し、振替で乗った列車は途中ボンのみ停車の速達タイプ。ケルンからフランクフルト国際空港までは約1時間と「ひかり」のような列車だったのでこれはこれで良かった?のかな?

高速線を爆走。掘割区間が多く、景色は良いとは言えなかった。
フランクフルト国際空港駅に到着。ここから中央駅へは地下ホームからSバーンに…
フランクフルト中央駅 色々ありましたが無事についたのでヨシ👉

今回はフランクフルト中央駅に着いた時点で今回は終了。続きはまた次回…
次回…怪しい宿、美味しいケバブ….xxxストリート…
2020年 春のバルカン旅行④ フランクフルト中央駅とxxxストリート(2/18~2/19)

2023/09/20 更新しました


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