俺のビオトープの生きものたち2020
2020年にビオトープで見られた生きものを紹介します。6年目ですが初顔も何種か来てくれました。
※ここに紹介する種はすべて自然に入ってきたものです。
コセアカアメンボ
4.3撮影
今年確認できたアメンボ類4種のうちの1種。ほのかな赤みが夕日に映える。
※gentilisさん(@G3NTI1IS)、マルケシマンさん(@marukeshiman)に同定について助言を頂きました。
アマガエル
4.3撮影
5.2撮影
多分一年目からの常連だけど繁殖したことはない。今年はこの色素の薄い個体が秋までずっといた。
ムラサキサギゴケ
4.25撮影
今年突如出現したきれいな花。田んぼの畔に生えるらしいが近所で見たことないような…
オツネントンボ
5.2撮影
7.18撮影
常連トンボの一種。地味な印象だけどよく見ると背中の光沢が綺麗。
ホソミオツネントンボ
5.2撮影
常連トンボの一種。なぜかオツネントンボの産卵を妨害していた。占有行動だろうか
マツモムシ
5.4撮影
10.25撮影
年間を通してぼちぼち確認できたし、11月末までいたので定着してくれたのでは、と期待。
コシマゲンゴロウ
5.8撮影
初確認。来てほしかった種の一種でうれしかった。この後も何度か来たけど残念ながら定着していないと思われる…
ヒメアメンボ
5.17撮影
止水域の超普通種でここでも常連。
5.17撮影
おそらくヒメアメンボの幼虫と思われる
マダラケシカタビロアメンボ
5.9撮影
11.7確認
初確認。こいつも止水域の普通種なので多分前からいたと思うけど、やはり2mm程度と小さいため認識していなかっただけだと思われる。ケシカタビロアメンボに似てるけどやや丸みを帯びる。
※gentilisさん(@G3NTI1IS)に同定について助言を頂きました。
イトアメンボsp.
5.17撮影
初確認。水面をちょこまか走り回ってかわいい。
トウキョウダルマガエル
5.14撮影
ビオトープの住人の一種。2019年から定着してくれた。盛んに鳴きかわしてると思っていたら…
https://youtu.be/Kl6hw5zQQ98
5.17撮影
包接確認!繁殖行動は初めて。感動した。
https://youtu.be/0ELDKNCANSY
5.17撮影
生まれたてのオタマジャクシ。上の包接の時期と合わないのでそれ以前の繁殖だと思われる(もしかしたらアマガエルかもしれないが、2020年はアマガエルの幼体などを確認することはなかった)。
7.8撮影
成長したオタマジャクシ
7.11撮影
脚が生えてきた
7.28撮影
一気にカエルらしくなったが、まだしっぽが残ってる
8.22撮影
ミミズに食いつく幼体。結局逃げられた。
9.10撮影
こちらは成体(親世代)。貫禄がすごい…
トウキョウダルマガエルは年間通して3個体の成体が常駐していた。今年生まれた個体も含め、ここで越冬してくれるとうれしい。
アジアイトトンボ
5.20撮影
5.22撮影
6.4撮影
7.5撮影
7.10撮影
常連トンボの中でも毎年大発生する美しいイトトンボ。羽化したてのメスは鮮やかなオレンジ。
モートンイトトンボ
6.4撮影
6.7撮影
6.14撮影
初確認。今年強烈な印象を残した美麗種。オスはカラフル、羽化直後のメスは鮮やかなオレンジで、アジアイトトンボと同じく成熟するとくすんだ緑色に変色する。この色彩の変化にはどんな意味が隠されているんだろうか。もともと田んぼの普通種だったと思われるが、近年全国各地で減少している。
※かくさん(@Ootora_sakana)に同定について助言を頂きました。
コガタノミズアブ
6.14撮影
初確認。鮮やかなエメラルドグリーン。水田の普通種だが各地で減少しているらしい。
ヤゴたち
6.17撮影
撮影時点ではわからなかったが、この後の成虫発生状況から上がシオヤトンボ、下がアキアカネと思われる。
6.28撮影
オツネントンボかオオアオイトトンボと思われる。
11.7確認
ギンヤンマsp.。ギンヤンマであれば初、クロスジなら3年ぶり。来年が楽しみ。
シオヤトンボ
7.1撮影
初確認。ヤゴがそれなりの数いたので、常連トンボ入りしそう。
チビゲンゴロウ
7.8撮影
初確認。田んぼの普通種…だけど近所の田んぼで見たことないような。体長2mmほどのかわいい奴。
アキアカネ
7.16撮影
ほかの常連トンボほど数は出ないけど毎年安定して発生してくれる。
オオカマキリ
8.10撮影
8.22撮影
初確認。やはりカマキリはいい。のちに「奴」が確認されたため生存が危ぶまれる。
イボクサ
9.12撮影
初確認。水田雑草だけどなかなかきれいである。
ハリガネムシ
9.19撮影
初確認。ハリガネムシのいる環境は生物多様性が高いといわれてるのでうれしいけど、オオカマキリ大丈夫かな…
オオアオイトトンボ
9.6撮影
9.21撮影
大きくてかっこいい。新設した小川に映える。翅を開いて止まるのが特徴。交尾してたので来年は羽化を見たい。
以上です。印象に残ったのはトウキョウダルマガエルの繁殖とモートンイトトンボの大発生。来年も見られるといいな。あとは来てほしかったコシマゲンゴロウが見られてうれしかったです。
今年は「日本の水生昆虫」をはじめ図鑑をたくさん買ったので自分の解像度が上がり、小型種で初確認が増えました。クモも何種類かいるので、来年はクモにも挑戦してみたい。ほかに、記録という意味でTG-6を買ったのが大きい。もっと写真の腕を上げないと…
2020年は移動自粛などもあり、なかなかフィールドに出られなかったけど、自宅でたくさんの生きものを見られ、改めて恵まれているなと思いました。また水源を井戸にしたので、来年以降は少し変わった顔を見せてくれるだろうと思います。
田んぼをはじめ止水環境がどんどん減っていき、これまで普通種だった水辺の生き物がどんどん減っていく中で、自宅でビオトープをやる人が増え、避難場所として機能してくれるといいな、と思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!