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SFC修行を半分終えてふと立ち止まる

2024年、ANAのSFC修行中。1年のちょうど半分あたりで、目指すポイント数の半分を越した。順調といえば順調だが、そもそも何のためにSFCを目指すのか、なんだかよくわからなくなってきて…。

月いち、一泊飛行機旅行を続けてきた

なんだろな。
せっかく飛行機で旅に出るのが楽しくなってきたから、いっちょANAのSFC修行でもやってみるか、と勢いで始めたSFC修行だが、半分ほど終えたところで、なんだか迷いが…。

マイルをためてちまちまと特典航空券でひとり旅をしていた2023年、上級会員なるものの存在を知り、調べるうち自分も挑戦したくなった。取るなら来年一気にやってしまえ、と急に修行の決意を固めた(家族に相談もなく)のが夏ごろ。

折しも特典航空券の年2回の発売時期が間近で、修行をするならこのタイミングが外せないと知り、勝手にこれは運命であると雷に打たれてしまったのだ。私によく落ちるマイブーム(死語)の雷である。

2023年8月に、年明け1月から3月までの航空券をほぼ月いちペースで押さえた。このペースをもう一回繰り返せば少なくともブロンズ会員になるための3万プレミアムポイントに届くという計算。ずいぶん先すぎて、日程は超適当。子どもの大事な予定とかとかち合いませんようにと祈りながらポチった。

あわよくば年の後半にそれをさらにもう1回繰り返し、年末までにフライトで5万ポイントまで取りに行くつもりだったが、金銭的にも時間的にもかなり難しいと判断せざるをえなかった。

せっかくなら、ちゃんと旅したい

世の修行者たちは日帰りで沖縄2往復とか、海外も含めた移動を数日かけて組むとか、プレミアムクラス狙いうちとかという人も多いようだが、海外やプレミアムクラスは予算的にきついし、受験生のいる家庭の母親には長期間の留守は難しい。何より完全にポイントのためだけのフライトと割り切るほど旅慣れておらん。せっかくなら行きたい場所に行って、一泊はしたい。というか一泊が限界なんだけど。

九州と沖縄への一泊旅行を繰り返して、まれにプレミアムクラスを使いながら3万ポイントを目指すことにした。さらにライフソリューションサービス利用数、年間カード決済額をクリアして、プラチナ達成、来春にSFCカード取得という目論見である。

もともとひとりで一泊旅行には頻繁に出かけていたので、夫には、ラウンジを使えたり、ビジネスクラスも夢じゃない的な会員を目指そうかなーと思って…などともやっとした情報を伝え、割と好きにさせてもらった。ありがとう。

1月から宮古、那覇、2月はお休みして3月に石垣、それぞれ一泊。宮古と石垣は直行便でなく那覇経由で飛んだほうがポイントが稼げる。さらに那覇往復はプレミアムクラスで。分不相応な贅沢に手が震えた。

3月にまた特典航空券の発売タイミングが来たのに合わせて、8月を除く毎月1回ずつ、一泊での往復フライトを入れていった。4月北九州、5月長崎、6月石垣(那覇経由)、7月那覇(プレミアムクラス)、9月佐賀。これでギリギリ3万ポイントに到達する予定。

これ意味あんのかなの森に迷い込む

だがここにきて、今さら迷いが生じてちょっと脱力している。SFC会員になったところで、わたしにそんなにメリットあるのかな……という禁断の迷いが。

わたしにとってSFCの最大の魅力はラウンジが使えることなのだが、国内線だとフードはないので旅の行き帰りにビールが飲めることくらい? それだってタイトなスケジュールの一泊旅行を前に、朝っぱらからラウンジでほろ酔いになるわけにもいかず、無料のコーヒーをいただくだけなら今もカードラウンジで可能なわけで(いつも混んでて落ち着かないけど)。

旅の終わりに今回も無事に帰還できそうだと安堵しながら飲む生ビールは格別だが、考えてみると嬉しいことってマジでそれくらいかもしれない。他にも予約がとりやすいとかボーナスマイルがつくとか特典はいろいろあるようだが、現時点で実感が持てるものではない。

海外旅行でなら食事もありのラウンジやビジネスへのアップグレードなどの特典を享受もできるのだろうが、いったい年に何回海外に行けるのだろう…この激烈な円安物価高の時代に。しかもANAで行くんかな、結局LCCで行くんじゃないのかな。そしたらANAラウンジ使えんがな。

それならば航空会社に関わらずラウンジを使えるプライオリティパス狙いで、年会費の安いプラチナカードに入ったほうが手っ取り早いのでは……。
なんか自分のやってること、意味あんのかな…という思いにとらわれると、とたんにつまらない気分になる。いかんいかん。

旅をする未来の自分をイメージしてみる

こういう時は、原点に立ち返って、なぜSFCを目指すのかを自分なりに言語化するのがいいのだろう。そう思い改めて考えてみた。マイルを貯めだしたとき、イメージとしてあったのは、夫と旅をする自分の姿だった。

この数年どこでもひとりで行くようになってそのイメージは薄れていたが、人生の後半、体力が落ちてきても、夫とふたりでゆとりのある旅をするために、マイルを貯めているし、修行もしているのだ、ということを思い出したら、なんだかすっきり腑に落ちた気がする。

今の時点で、修行は長崎まで終了。それぞれの旅は、とても楽しい。旅のテーマは何かというと、猫なのである。猫がたくさんいる島を訪れて、一日中写真を撮る。猫というしばりがなければ、行ったことがない、行ってみたいところはほかに山ほどあるが、わたしのSFC修行はいわゆる猫島を目的地としたフライトのみ、と決めている。

旅をする、猫と会うという本当に好きなことを満喫しながら、ゲーム感覚でステイタス獲得にも挑戦する、ある意味欲張りなプランだ。それぞれの旅の記録は、おいおい。迷いを断ち切る自分への宣言として、このポストを置いておく。2024年後半も、ひとり旅を楽しみきる。


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