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昨年ブンデスを制したレヴァークーゼンに日本人選手がいた!? ドイツサッカーのリアルに迫る。 山田葵士

海外サッカー界の“現実”へ迫る企画「リアルインタビュー」

気になる学生時代から現在までを聞いていきたいと思います。

海外サッカーインタビュー#1 山田葵士選手/Kio Yamada

記念すべき第一弾は山田葵士さんです!

2000年1月22日生まれ 千葉県出身

【選手歴】柏レイソル長生〜柏レイソルU-15〜柏レイソルU-18~FCDüren~Bayer 04 Leverkusen U-19~Y.S.C.C横浜(J3)

ーどのようなアカデミー時代を送りましたか?

小学校4年生からサッカーを始め、地元のレイソル長生に入団しました。
U-11ではセレクションを受け、特別指定強化選手になりU-15・U-18まで昇格しました。レイソルでは常に12番手以降の選手でベンチを温める機会も多く、順風満帆なサッカー生活を送れてきたわけではありませんでした。

柏レイソルジュニアユース時代

ーどのような悩みがありましたか?

一番悩んだのは中学校一年生の時ですね。身長が小さく身体の線も細かった為
11人制に変わった影響もあり小学生ではサッカーを楽しめていた中でなかなか心身共に難しい時期でした。

ー幼少期にはどんなトレーニングをしていましたか?

自分は右利きなのですが左足も蹴れるのが特徴で、小学生の時にはとにかく壁相手に左足を練習したり、ビデオを撮ってもらって両足のフォームが揃っているか確認したりしていました。今ではすんなり蹴ることが出来てプレースキックは右足ですが、試合の流れの中のキックでは左足の方が得意で、どこからでもシュートを狙っていました。

ーなぜユースを途中退団して海外へ?

中学3年生次にドイツ遠征に行きました。そこで海外のレベルの高さを感じ、自分自身早生まれなので、そのメリットがあると感じて即行動に移しました。

ードイツを選んだのは遠征の影響ですか?

はい。その通りです。自分でドイツの留学会社を探して人より早くプロになろうと思いました。

ードイツではどのように過ごしましたか?

U-17のリーグの中では比較的強い、1FCデューレンに加入しました。そこでトレーニングを積みながら現地の日本人選手とも練習を重ね、サッカー漬けの日々を過ごしました。U-17のリーグで得点王になり、1FCケルンから練習参加の声が掛かり、18歳以降からしか契約できないと言われ、練習はケルンで行い、試合はデューレンで行っていました。しかし18歳になったタイミングで監督が代わり、ケルンからは要らないと言わました。
しかし、そのタイミングでデューレンとレヴァークーゼンが試合する事になり、その試合でオファーを貰い、レヴァークーゼンのU-19に加入する事が決まりました。

レヴァークーゼンユース時代

その1試合のみですか?

はい。試合は1試合ですね。その後1週間練習に参加して契約書をもらいました。
ドイツでは多々あることで日本とは違う環境なので1試合で人生が変わることもありますね。更にユースからでも給料が出ていたのでサッカー大国だなと感じました。

若い時にドイツへ行く価値があると思いますか?

はい。非常に思います。正直早ければ早いほど良いと思っています。言語習得もそうですし、ヨーロッパでは20歳を過ぎたら若い選手の扱いでは無くなりますので、ブンデスのユースチームも多いユース年代から行く事や個人的には幼少期に一度経験するのも良い選択だと思っています。

レヴァークーゼン時代の集合写真

ドイツのライフスタイルについて教えてください

シェアハウスに住んでいて部屋は一人で住んでいました。他にも日本人やブラジル人が住んでいて治安も悪いとは感じませんでした。食事も作って頂ける方がいたのでその点も安心材料でした。高校は現地のドイツ人が通う学校に通っていたので自然とドイツ語を取得しました。

ドイツのサッカースタイルは?

ドイツはフィジカル的な要素が強いと思っています。私はその中で相手に触れられない技術を習得しました。捕まる前に逃げる。不要なドリブルはせずにシンプルに数字を残すことを意識してきました。

なぜドイツからJリーグへ?

ドイツのサッカーを経験してある程度自分自身成長出来たと感じていました。ユースの時には全く試合に出ていなかった事もあり、日本で自分の実力を見返したい気持ちがあり、J2のカターレ富山に参加しましたが契約には至りませんでした。ですが、J3のY.S.C.C横浜に練習参加させてもらった際に横浜FC戦で2得点を決めて契約を結ぶことが出来ました。

Jリーグでは手応えを掴みましたか?

ドイツでは性格的な面も含めてサッカーのスタイルもアバウトな感じです。日本は緻密にラインの上げ下げをしたりと日本人らしさがサッカーに出ていて適応するのが難しかったです。海外帰りの選手がイマイチJリーグで活躍出来ていないのがわかる気がします。私よりレベルは格段に上ですが(笑)
今振り返るとドイツにそのまま残れば良かったかなとも思います。それも含めて実力ですけどね。

プロになる為にしてきたことは?

自分の長所を伸ばし課題を改善する為に内容は先ほども言った事ですが自主練習を重ねてきました。他にもレイソルのコーチに身体では無く、頭を疲れさせろと指導されてきました。そこは常にベースにありますね。ドイツで早いタイミングでプレーしてきた事も関係しますし、日本に留まっていたらプロにはなっていなかったと思うので。

今はどのような活動をされていますか?

20歳で今後のキャリアを考えてサッカー選手は引退しました。
今はスクールを運営していてその他にもチームの指導なども行っています。
レイソルやドイツでの経験を元に子供達へ還元しています。
自分のスクールやチームから世界に羽ばたくような選手を育成できればと考えています。
ぜひInstagramやHPから活動の内容のチェックをお願いします。

スクール・HP

チーム・HP

山田元選手コメント:S.A.Iさんの活動を応援してます。
新しい会社ですがドイツ留学は小学生から大人までサポートしているみたいなのでこちらも今後協力していきたいなと思っています。
ぜひいいねと拡散の方よろしくお願いします。

第1回目は山田葵士元選手にインタビューさせて頂きました。

ドイツでの経験を子供達に還元しているとの事でS.A.Iと目指すべき所は同じですね。S.A.Iとして今後は子供達の短期留学も行っていきますし、スクールも始まっていきますのでコラボレーションができれば面白いですね。

インタビューありがとうございました!!

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