長か半か

10月11日。
今日の服装：半袖半ズボン。

駅について、半袖半ズボンであることに違和感を覚えた。
電車を待っている人達の中で、半袖半ズボンという格好なのは僕ともう一人だけだった。
他の人たちは長袖に長ズボン、なんならジャケットを羽織った人もいる。

10月ってこんなに暖かったっけ？
まだ夏の終わりという感じ。

夏から秋へ、季節の変わり目のこの時期、僕の服装は周りから浮いている。

そういえば、小学生のみが陥る美学があったのを思い出した。特に男子。
通年半袖半ズボン登校。

周りが長袖のシャツの上からジャケットを羽織るようになっても、意地でも半袖半ズボンで登校する。
周りはなんとも思っていないけれど、やっている本人はとてつもない記録に挑戦している。
あれは一様な人間像に対する抵抗だったんだろうか？
あの無意味で崇高な意地はどこへいってしまったんだろうか？

制服からスーツへ。
大人になっても通年半袖シャツ半スラックス通勤に挑む猛者は、まだ見かけたことがない。