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奥さんの好きなところ

こんにちは、砕です。
本日は私の奥さんの好きなところを3つ上げさせて頂きます。
公然の場で惚気るな?本人に言え?各所から野次が飛んできますが始めていきます。

1、自然を楽しむところ
 彼女と初めて会ったのは、古ぼけた小さな地下鉄の出口でした。時間に遅刻した私は階段を駆け上り彼女を探しました。そこはバイパスに挟まれた小さな公園のような場所でした。近くのベンチにはダウンを着込み丸まっている女子高生や、電柱に寄りかかり待ち合わせと思しき男性がいました。その全てはスマホを一生懸命に見つめていました。
 彼女だけはまばらに咲いた桜の木を見上げてきました。遠くからその姿を見つけた時、あぁ私はこの人が好きだな。そう思いました。昔ながらの商店街を抜けてカフェに着くまで話をしました。彼女との会話のペースは、ゆっくりと行き交う小川のようでした。心地よい沈黙は、今まで感じたことがないくらいに穏やかでした。

2、電話を切らないところ
 彼女と電話すると必ずこちらが切ります。正確には彼女が通話終了ボタンを押すことがありません。話が終わって、「じゃあまたね。」そう言っても彼女はこちらが電話を切るのを待っています。一方的に言いたいことを言うだけ言って切るような若者と違います。あまり話すことが得意ではなく電話が嫌いな私でしたが彼女との電話は好きでした。

3、ありがとうを口に出して言うところ
 彼女は何かをすると必ずありがとうと言います。どんな小さいことでもです。自然と相手に感謝することが身に付いているんだ思います。
 私はつい感謝を省略してしまうことがあります。仲の良い人ほど特に。気恥ずかしさとかではなく、相手への目線が欠けているんだと思います。慣れです。同じことが継続して続くと、それは当たり前のものとして認識します。ありがたいことなのに、感謝を伝えるべきことなのに、いつの間にか慣れます。慣れることは止められません。出来るのは、当たり前に感謝することです。一朝一夕でできる事ではありません。

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