鈴芽と草太の幸せのために犠牲になった要石とダイジン:日本神話に基づくファンタジー小説の解釈
要石とダイジンの関係性について、私は以下のように考えます。
要石とは、地震を鎮めるとされる神秘的な石です。日本には、茨城県の鹿島神宮、千葉県の香取神宮、三重県の大村神社、宮城県の鹿島神社に要石があります。これらの要石は、日本神話に登場する武甕槌大神と経津主神が、地中に暴れる大鯰や竜を刺し止めたという伝説に基づいています。要石は、日本の国土を支える柱としての役割や、万物の胎動としての震い起こしという象徴的な意味も持っています。
要石は、古来から人々の信仰や畏敬の対象となってきました。要石に向かって祈りを捧げる人々がいたり、要石を模したお札や鯰絵が流行したり、要石を掘ろうとした徳川光圀が失敗したりという逸話もあります。要石は、日本人の自然観や宗教観を反映した文化遺産と言えるでしょう。
要石とダイジンは、後ろ戸を閉じることで巨大ミミズが引き起こす災害を防ぐ神の一種です。要石は、後ろ戸の近くに刺さって封印されている状態で、その役割を果たしています。ダイジンは、かつては要石の一つでしたが、鈴芽によって抜かれて自由になりました。その後、鈴芽に恋をしたダイジンは、鈴芽と一緒にいたいという目的と、要石として災害を防ぐという目的の間で葛藤します。
要石とダイジンの関係性は、物語の中で変化していきます。最初は敵対的な関係でしたが、次第に協力的な関係になりました。ダイジンは、どちらも鈴芽や草太の幸せを願っています。しかし、その幸せのためには自分たちが犠牲になる必要があります。ダイジンは、自分の運命を受け入れて、最後に勇気ある決断をしました。
要石とダイジンの関係性は、愛と責任の間で揺れ動く人間の心を象徴していると思います。ダイジンは、人間ではないかもしれませんが、人間らしい感情や思いやりを持っています。ダイジンは、私たちに大切なことを教えてくれる存在だと思います。
P.S.
いかがでしたでしょうか。
ダイジンは右大臣と大神の両方の意味があるのだとか。
同じ読み方ですけども😊✨
あと、こちらではミミズでしたが、伝説ではナマズなんですね~
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最後まで読んで頂き、どうもありがとうございます。
それではまた次の記事でお会いしましょう♪
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